- 百人一首を〈私〉が選んでみました
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- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2024年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784344691681
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[BOOKデータベースより]
古典は苦手なはずなのに、還暦を過ぎ、にわかに湧いた定家選・小倉百人一首への興味。心惹かれるままに学びを重ねるうち、ふとこんな疑問を抱く―“その歌は、本当にその歌人の一番の秀歌なのか?”“他の歌人にももっと優れた歌があるのではないか?”。本書はその疑問へのひとつの答えとして編まれた、全く新たなアンソロジー。
天智天皇―海神の豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけかりこそ
持統天皇―北山にたなびく雲の青雲の星離れ行き月を離れて
額田王―君待つと我が恋ひ居れば我がやどの簾動かし秋の風吹く
柿本人麻呂―近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ
志貴皇子―石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも
山部赤人―若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る
大伴旅人―我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも
山上憶良―若ければ道行き知らじ賄はせむ黄泉の使負ひて通らせ
大伴家持―我がやどのいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも
小野小町―はかなしやわが身のはてよ浅みどり野辺にたなびく霞と思へば
小野篁―思いきや鄙のわかれにおとろへて海人の縄たきいさりせむとは
遍昭―末の露もとのしづくや世の中のおくれさきだつためしなるらむ
源融―照る月をまさきの綱によりかけてあかず別るる人をつながむ
光孝天皇―君がせぬわが手枕は草なれや涙の露の夜な夜なぞおく
在原行平―旅人は袂すずしくなりにけり関吹き越ゆる須磨の浦風
在原業平―月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして
藤原敏行―秋の夜の明くるも知らず鳴く虫はわがごとものや悲しかるらむ
伊勢―春霞たつを見すててゆく雁は花なき里にすみやならへる
元良親王―天雲のはるばる見ゆる嶺よりも高くぞ君をおもひそめてし
素性法師―見わたせば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける〔ほか〕