- SEの悲鳴 ITエンジニアを食い物にする多重下請け構造の闇
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- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2024年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784344948204
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[BOOKデータベースより]
日本の「ITガラパゴス化」の原因は最下層のSES企業が不利な立場におかれる多重下請け構造にある。金融業界からキャリアチェンジした独立系IT企業のCEOが業界の歪んだビジネス構造を暴く。
第1章 海外との差は開く一方…技術革新で後れをとる日本のIT業界(国際的に後れをとる日本のIT業界;IT人材の社会的地位の低さ ほか)
[日販商品データベースより]第2章 「ITガラパゴス化」の原因は業界の歪んだビジネス構造にある―最下層のSES企業が不利な立場におかれる多重下請け構造とは(他業界から見たIT業界の歪さ;SIerとSES企業との関係 ほか)
第3章 遅れるイノベーションと劣化するシステム―多重下請け構造が招く技術遅延の連鎖(薄利多売に陥るSES企業;低価格受注からの脱却を目指すSES企業の苦闘 ほか)
第4章 SIerとの賃金格差、たらい回しにされる現場、過酷な労働環境…下請け企業ゆえに理不尽な扱いを受けるSEの悲鳴(SEを苦しめる不当な扱い;賃金格差という不条理 ほか)
第5章 発注者とSES企業が直取引できる事業スキームを構築するために―国際的に戦える日本のITエンジニアが育つ業界を目指して(多重下請け構造からの脱却を目指して;会社の現在の立ち位置と課題認識 ほか)
政府・自治体といった行政のIT化の遅れや、メガバンクのシステム障害、IT人材の不足など、わが国のIT分野における国際競争力の低下は深刻さを増しています。政府・民間によるIT産業への投資不足、大企業を筆頭にした保守的な企業文化など、原因は多岐にわたりますが、その一つに日本のIT業界に蔓延する「多重下請け構造」があります。
元請け企業が下請けに委託し、その下請けがさらに別の下請けに再委託するという構造によって、実際にシステムを構築する現場のSEはクライアントの要望を正確にくみ取れず、こちらからの技術的な提案もできません。さらに、開発現場への過度な要求・無理のある納期の押しつけなどが起きやすく、末端にいるSEの待遇の悪さや不当ともいえるほど低い給与水準の原因にもなっています。
メガバンクの海外支店や大手生命保険会社など、金融業界での経験を経て、独立系IT企業を父から引き継いだ著者は、こうしたIT業界の実情を知るにつれ、その歪(いびつ)な構造に愕然としたと言います。
そしてこの多重下請け構造が、IT人材が育ちにくく、イノベーションが起きづらい土壌を生み出し、日本のデジタル競争力を著しく低下させている原因の一つであると述べています。
本書では、業界のアウトサイダーであった著者の客観的な視点から多重下請け構造の問題点を明らかにし、現場のSEたちの声を通じて彼らが直面する不当な待遇を浮き彫りにします。さらに、国際的に戦えるITエンジニアが育つ土壌をどのように作っていくか、著者の考えをまとめています。
国際競争力が落ち続けている日本のIT業界の問題点を明らかにし、その下で苦しんでいる優秀なSEたちに新たな展望をもたらす一冊です。