- カノッサ 「屈辱」の中世史
-
- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2024年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784896943689
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[BOOKデータベースより]
「ローマの王や皇帝の歴史を幾度繙いてみても、ハインリヒ(4世)以前にはローマ教皇から破門や廃位を申し渡された者はひとりもいない」。―事件から数十年後に記された年代記の筆致にも、その衝撃の大きさがうかがえる事件のほんとうの顛末とは?ザーリア朝の君主ハインリヒ4世(在位1056‐1106)と教皇グレゴリウス7世(在位1073‐1085)の間に繰り広げられた覇権争いの経緯と背景、そしていわゆる「叙任権闘争」が後世に残した真のインパクトについて、現代ドイツを代表する中世史家が、豊富な史料をともに詳説する。
第1章 カノッサ―世界を震撼させる出来事
[日販商品データベースより]第2章 皇帝ハインリヒ三世治下での“世界の一体性”
第3章 崩れる一体性―ハインリヒ四世と内戦
第4章 社会秩序と統治秩序の変容
第5章 グレゴリウス七世以前のローマと教皇庁
第6章 教皇グレゴリウス七世は“全ローマ世界”の恭順を要請する
第7章 一〇七六年―国王の孤独と司教たちの“新しい信仰”
第8章 善人と悪人―価値観の変化、道徳的強制と新たな国王像
第9章 国王たちの戦いと教皇グレゴリウス七世の最期
第10章 叙任権問題とその展開の諸段階
第11章 ハインリヒ五世の裏切り―ふたたび崩れる“世界の一体性”
それは番狂わせ?奇襲?煙幕?それとも茶番?
−−高名な事件にもかかわらず、その詳細についてはなお諸説入り乱れたままの、1077年「運命の城」カノッサでの「屈辱」の瞬間を再検証するとともに、教皇側、帝国側双方にとっての前後数十年の時の流れを、さまざまな史料を駆使して再現。いわゆる「叙任権闘争」のさなか、刻々と変化するパワーバランスの推移を、「現場」で右往左往するドイツの司教・諸侯たちの目線を交えつつ、コンパクトかつ鮮やかに捉え直した、手に汗握る快著。図版多数。原著は2006年ドイツ刊。