- 人形浄瑠璃の「近代」が始まったころ
-
観客からのアプローチ
人文学のフロンティア大阪公立大学人文選書 9
- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2024年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784757610996
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- DVD>近代的スキー術 2
-
価格:4,070円(本体3,700円+税)
【2018年12月発売】
- DVD>近代的スキー術
-
価格:5,060円(本体4,600円+税)
【2017年11月発売】
[日販商品データベースより]
人形浄瑠璃はいつ、どのようにして「古典」になったのか。
またそれはいかなる意味を持つ出来事だったのか。
昭和五年一月、モダン建築の装いのもと四ツ橋文楽座が開場すると、それまで閑古鳥が鳴いていた文楽の劇場に大量の観客が殺到した。モダンな都市文化に親しんだ紳士淑女や学生たちからなる観客は、近代的な設備の整った劇場で、旧来の浄瑠璃愛好家とはまったく異なる態度で舞台に接し、文楽の魅力を発見していった。彼らこそ人形浄瑠璃を「古典」として鑑賞しはじめた最初の観客たちだったのだ。
昭和初年の大阪に出現した新しい観客たちに注目し、人形浄瑠璃の「近代」に新たな角度から光を当てる観客史の試み。