障害をもつ人の「自立」と人権

学びと就労のために

現代書館
小林繁　

• 価格: 2,970円（本体2,700円＋税）
• 発行年月: 2024年08月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784768436035

内容情報

[BOOKデータベースより]

「自立」と「依存」は相補関係にある―。障害をもつ人の自立に向けた豊かな可能性を就労支援の視点から実証的に迫る。

第１章　「自立」と「依存」の相剋を超えて―相互依存と相互扶助の視点から
第２章　障害をもつ人の人権から考える―優生思想と「固有の尊厳」
第３章　水俣における共生のまちづくり―「ほっとはうす」から「きぼう・未来・水俣」へ
第４章　北欧・イタリアでの精神保健福祉・教育文化の取り組みをたずねて
第５章　精神障害当事者のリカバリーを支える―米国のヴィレッジＩＳＡの取り組みから
第６章　障害をもつ人の就労支援の展望と課題―ソーシャルファームと農福連携
第７章　障害をもつ人が働く喫茶（カフェ）の可能性と課題―コロナ禍での対応をめぐって
終章　北田先生の近藤益雄論によせて

[日販商品データベースより]

著者が長年、障害をもつ人の学習文化支援に携わることによって実感した、社会とのつながりの重要性。本書ではその「つながり」を地域における就労として、就労の中で学び、学びながら働き続けることによって、互いの営みが活性していくと主張する。さらにその営みによって、地域の中での「自立」が真に可能になり、障害をもつ人の生活の質（QOL）と人権が担保されると考える。上記のような主張をもとに、障害をもつ人の人権と自立を支えるための概念、日本・世界における就労の実践を紹介。