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[BOOKデータベースより]
正統派の絵画史に加え、自身がこよなく愛する室町時代の『かるかや』、東山魁夷の作品についても語りおろした一冊。山下裕二氏との「師弟対談」も収録!カラー図版多数、やさしく読める日本絵画史。
第1講 やまと絵―日本絵画のおもしろさ、ここにあり(やまと絵のご先祖は唐時代の絵画;最古が最高!12世紀の四大絵巻 ほか)
[日販商品データベースより]第2講 狩野派―戦国画壇、成り上がりと生き残りの物語(権力に寄り添うこと400年の最大画派;乱世に打って出た成功者、初代・正信 ほか)
第3講 応挙と芦雪―泰平の都が生んだ巨匠と弟子(巨匠と呼べる応挙、巨匠とは呼べない若冲・蕭白;現代人には見えにくい、応挙の絵の新しさ ほか)
第4講 私の好きな絵―『かるかや』と東山魁夷(『かるかや』、国宝級の稚拙美;簾掛けの豪邸という最初の衝撃 ほか)
第5講 辻惟雄×山下裕二 師弟対談―あとがきにかえて(正統派と奇想派、両方あっての日本美術;辻先生58歳当時の「国宝推し」ラインナップ ほか)
日本美術の「奇想」の発見者が語った、
「正統派」の絵画史の流れと、愛してやまない絵のこと。
「ちょっと薬が効きすぎたか」
自著『奇想の系譜』をきっかけにした昨今の「奇想」の日本美術ブームに対し、そんな思いを抱いていた美術史家の辻惟雄氏が、改めて「正統派」の絵画史について語ったインタビュー集。
岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白ら奇想派の作品を見る上でも知っておきたい、江戸時代初期までの「やまと絵」と「狩野派」の流れ、そして若冲・蕭白の同時代人である円山応挙の画業について、じっくり解説しています。応挙の章では、弟子の長沢芦雪も登場。
さらに、辻氏が愛する室町時代のユニークな絵入り本『かるかや』と昭和の国民的画家・東山魁夷の作品についても詳しく紹介し、最後は、東京大学時代の教え子・山下裕二氏(明治学院大学教授)との「師弟対談」にて締めくくり。
収録した図版は「四大絵巻」などの国宝からマニアックな作品まで100点超、そのうち70点をカラーで掲載しています。「正統派」と「奇想派」、その両方の魅力を知る辻氏ならではの、ディープで楽しい日本美術の本です。
【著者略歴】辻惟雄 (つじ・のぶお)
美術史家、東京大学・多摩美術大学名誉教授。1932年、愛知県生まれ。1961年、東京大学大学院博士課程中退。1970年刊行の『奇想の系譜』(美術出版社)で、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲らを「奇想の画家」として紹介し、その再評価の先鞭をつけた。また、「かざり」「あそび」「アニミズム」をキーワードに日本美術を幅広く論じている。『奇想の図譜』(平凡社)『日本美術の歴史』(東京大学出版会)、『辻惟雄集』(岩波書店)、『奇想の発見―ある美術史家の回想』(新潮社)など著書多数。