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[BOOKデータベースより]
「私は人事係だから、仲間の最期の様子をこうやって、すべて書き留めていたんですよ」。沖縄戦の終結まぎわ、一人の兵士に託された「生きて伝えよ」という使命。ガマから奇跡的に持ち帰った戦時名簿とともに、長い戦後を生きた元・下士官の語られざる物語。
第1章 「最期」のメモ
[日販商品データベースより]第2章 玉砕の南部戦線
第3章 「生きて伝えよ」
第4章 もう一つの証言
第5章 虜囚の風景
第6章 奪還
第7章 生還者の戦後
第8章 生き残るという罪
終章 最後の伝令
「私は人事係だから、仲間の最期の様子をこうやって、
すべて書き留めていたんですよ」
沖縄戦の終結まぎわ、一人の兵士に託された
「生きて伝えよ」という使命。
ガマから奇跡的に持ち帰った戦時名簿とともに、
長い戦後を生き抜いた元・下士官の語られざる物語。
【本書「はじめに」より】
第二次世界大戦中の沖縄戦史において、石井耕一は無名の人物である。
玉砕した沖縄本島南部の戦線にあって、自身が所属した中隊における下士官一八人のうち、ただ一人の生還者であることは知られていない。
日本軍の司令部が置かれた摩文仁を擁する破壊し尽くされた南部にあって、戦後、洞窟(ガマ)に隠しておいた人事記録や戦時中の記録を本土に持ち帰ることに成功した、ただ一人の人物であることも知られていない。(中略)
玉砕の沖縄戦と呼ばれた戦禍の中で生還者となった石井は戦後、戦友の家族らのもとへ、「最期の瞬間」を伝え届けることを使命とした。
戦中の状況になぞらえるならば、さながら「死の伝令」ともいえようか。
石井は、自爆決死の斬り込みのかたわらで、上官の命令を受けた。
「生きて伝えよ」
この最後の命令を、死の瞬間までまっとうした人生であった。石井耕一という人間は、そうした時間を生きた。