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[日販商品データベースより]
特集 トライコトミー…二項対立を超えて
二元論や二項対立の克服もしくは調停という課題は、そもそも東洋の思想的営為においても古くから問われていました。
西洋の形式論理では、古代ギリシャ以来矛盾率(「Aは非Aではない」といった論理)による議論、二元論的なロジックはむしろ常套でしたが、インドで発達したのはテトラレンマ(四区分別)と呼ばれる独自の論法です。たとえばインドのナーガルジュナ(龍樹)が『中論』で駆使しているテトラレンマは、@すべては真実(如)である、Aすべては真実(如)ではない、Bすべては真実(如)であり、かつすべては真実(如)でない、Cすべては真実(如)であるわけでなく、かつすべては真実(如)ではないわけでもない、といったものです。
二項対立の調停という分脈のなかで、なぜCを必要としたのでしょうか。それは、端的に「多即一」、「一即多」の世界観に超出するためだといわれています。このテトラレンマに、東洋の思想的営為の極限を探ります。