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[日販商品データベースより]
ソー・ソウエンのこれまでの活動を横断的にまとめた、初作品集『Handle with Care』を刊行します。
1995年生まれのソー・ソウエンは、私たちの生にまつわる事象を身体との関わり合いを通して考察する絵画、インスタレーションやパフォーマンスを国内外で発表しています。「できることなら、わたしたちの身体を、何かを傷つけるためではなくて、大切なものを壊さないために動かす方法が知りたい」。そういう思いのもと、ソウエンは近年勢力的に生命の象徴である生の卵を身体のくぼみに挟み、落とさないように動くパフォーマンスを行ってきました。パフォーマンスには、「生命の象徴である生の卵を身体のくぼみに挟み、落とさないように動くこと」というルールのもと、パフォーマー同士が「卵」を介しながら、自己と他者の繊細な関係性、大切なものを壊さないための身体の在り方を共同で模索する《The Egg》。そして単独で壁やガラス、植物などあらゆる人や物との間に卵を挟み、落とさないように過ごし続ける《Eggsersice》などがあります。
「生きていくごとに硬くなった〈わたし〉という殻を解きほぐしたい。(中略)卵に拘束されながら、小さな隔たりの中で動き合うとき、わたしたちは、大切なものを量り間違うことなく受け止めることができるだろうか」。 形の残らない刹那的なパフォーマンスに込めた思いを、本という形で詩的に表現するために、本書ではパフォーマンスの写真や動画のスチルをはじめ、インスタレーション、絵画作品やそれにまつわるメモやドローイングなどの作品同士が、緩やかにつながり呼応するように構成されています。イメージと言葉に導かれながら、根源的な問いに身体性を通して模索するソウエンの思考を辿る一冊となります。
付録の別冊には吉岡恵美子と山本浩貴の論考を収録。
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(本書帯文より)
「これって本物の卵ですか?パフォーマンス中に卵を落としたら、どう続けるのですか?」
ソー・ソウエンさんに会った時、そんな質問をしてしまった。
でも本当は「どうしてその固い殻を覆ったナマモノを2人で、または1人で優しく暖かく包み込もうとするのですか。」と聞きたかったし、「私はこの卵のように、ここまで人に愛されたことがない。」と言いたかった。
言葉にしようとすると、何かが壊れていく繊細な表現。この作品集を多くの人に知ってもらいたい。
塩田千春(美術家)