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[BOOKデータベースより]
アフガニスタン紛争で両脚を失った作家が見つめる、障害のある身体と機械の接合による生きやすさ追求のフロンティア。語りは鉄筋なみにクール&ドライ、なのに紛れもなくヒューマンな、出色の“支援テクノロジー”考。
壊れた身体の夢
[日販商品データベースより]ハイブリッドになる
金属の亡霊たち
インターフェーシング
取引
骨のこぎりをくれ
自由は高くつく
絶えゆく光への激しい怒り
われわれの似姿に
サイボーグがやってくる
怪物たち
金継ぎ
アフガニスタン紛争地に従軍して両脚を失った作家が、義肢からBMIまで、障害の支援技術(アシスティブ・テクノロジー)をテーマに綴った出色のエッセイ。身体と機器の接合が自己の感覚、生活の質、障害のスティグマをいかに劇的に変えるか。機器がユーザーにもたらす希望や疑念、そして接合の代償とは──。心身の経験をさまざまな当事者の目線に沿って見つめる。
脚を失って知った、義足の賢さと面倒くささ、日常の痛み、ただれや摩擦の飼いならし方。以前、兵士だった頃は強さこそが価値とされた(「勝てないことの結果が二位であり、二位が死であるとき、弱さの入る余地はほとんどない」)。そんな著者にとってあらたな生活は、心にくすぶるエイブリズムとの格闘でもある。「障害者」という呼称も腑に落ちない著者は、機械との接合の前線を拓いている人々の話を聞きに行く。チタン‐骨結合を用いる義足の早期導入者やその開発者たち、支援機器の研究者たち、個性としての義肢の可能性を拡げるアートプロジェクト……。
その情景を曇りのない目で評価しようとする書き手の意志が、湿度を削ぎ落した語りを通して伝わってくる。義肢の歴史や、障害者の権利をめぐる闘いの足跡にも行き当たりながら、アシスティブ・テクノロジーと人間の関係の現在を描き出す。