- 「絶滅の時代」に抗って
-
愛しき野獣の守り手たち
- 価格
- 4,180円(本体3,800円+税)
- 発行年月
- 2024年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622097105
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[BOOKデータベースより]
生物多様性保全が今のかたちになるまでの、奮闘の歴史。米環境NGOシエラ・クラブ2021年度レイチェル・カーソン賞受賞作。
序章 イソップのツバメ
[日販商品データベースより]第1章 動物を名づけた植物学者
第2章 剥製師とバイソン
第3章 猛女とタカ
第4章 森林管理官と緑の炎
第5章 教授と不死の妙薬
第6章 ワシとツル
第7章 象牙の塔を出た科学者
第8章 サイとコモンズ
第9章 多数を救う少数
終章 ホモ・アンフィビウス
野生動物をどうまなざすか考えることは、わたしたちがどう振る舞うかを考えること。価値ある資源か、御しがたい厄介者か、はたまた守るべき隣人か。異なる価値観に翻弄されつつも、愛しき野獣を守ろうとした者たちの奮闘の歴史が、本書の主題である。
これは、常識変遷のストーリーでもある。ほんの250年前、進化理論は影も形もなく、絶滅の概念さえおぼろげだった。ほんの100年前は、野生動物保護は狩猟のために行うのであって、オオカミやタカなどの捕食動物は駆除すべき害獣だった。そして、世界初の絶滅危惧種保護法が米国で成立したのが約60年前。それ以来、国際的な保護の機運が広がり、いまや「豊かな生物多様性の価値」は常識となりつつある。
このような変化は、科学の発展によるところも大きい。だが、思想を深めた者、法に訴えた者、政治に働きかけた者、そして市民に広くよびかけた者なしには、決してありえなかったはずだ。レイチェル・カーソンやジュリアン・ハクスリー、アルド・レオポルドやウィリアム・ホーナデイなど、挫折や対立をものともせず「行動した者」たちが、今の常識を作ってきた。
自然保護活動には、解決を待つ難題が山積みであり、昔も今も近道はない。先人たちや、今まさに現場にいる人々の奮闘を記した本書が羅針盤となり、これからも続く生物多様性保全の進展を導くだろう。