- 中世政治思想講義
-
ヨーロッパ文化の原型
ちくま学芸文庫 スー33ー1
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2024年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480512482
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[BOOKデータベースより]
社会とは神が人間に与えた秩序であり、その安定と維持こそが中世キリスト教世界における政治であった。ローマ教皇と神聖ローマ皇帝という二つの中心が社会的機能と責任を担う。だが、時に激しく対立し、グレゴリウス改革や叙任権闘争を極点として、統治の本質が根底から問われる事態へと発展する。聖書解釈に基づく両者の理論対決は、政治思想の錬磨を促さずにはおかない。普遍的で超越的なものを志向する意志と密接不可分な「合理性」がここに芽生え、やがてそれがヨーロッパ人の思惟構造を形づくっていくのである。中世の核心を伝えるだけでなく、近代の性格をも照らし出す類まれな講義。
序章 日本人にとってヨーロッパ中世とは?
[日販商品データベースより]第1章 ヨーロッパ・キリスト教的政治圏の成立(権力正当化原理としてのキリスト教;キリスト教社会の成立―西ローマ帝国の復興;キリスト教と政治)
第2章 「普遍」の確立(グレゴリウス改革・叙任権闘争;普遍的秩序)
第3章 「特殊」の発生と展開(アリストテレス政治哲学の影響―「種」の自己展開は善である;法―普遍と特殊の結節点;封建王政の独立―政治的「特殊」と「普通」のパラドックス;マルシリオ・パードヴァ)
第4章 中世の終わりの始まり(公会議運動―その政治思想的意義;教会の政治化)
社会とは神が人間に与えた秩序であり、その安定と維持こそが中世キリスト教世界における政治であった。ローマ教皇と神聖ローマ皇帝という二つの中心が社会的機能と責任を担う。だが、時に激しく対立し、グレゴリウス改革や叙任権闘争を極点として、統治の本質が根底から問われる事態へと発展する。聖書解釈に基づく両者の理論対決は、政治思想の錬磨を促さずにはおかない。普遍的で超越的なものを志向する意志と密接不可分な「合理性」がここに芽生え、やがてそれがヨーロッパ人の思惟構造を形づくっていくのである。中世の核心を伝えるだけでなく、近代の性格をも照らし出す類まれな講義。