- 超高齢社会を支える 「ブロックチェーン型」地域包括ケア
-
- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2024年06月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784344948013
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[BOOKデータベースより]
地域医療・介護連携の「理想形」。連携拠点をつくらない独自のシステムを立ち上げ、医療過疎地でも死角のない医療・介護連携を実現した開業医が唱えるこれからの地域包括ケアの形とは―。スムーズで密な連携により真の「利用者ファースト」を実現する。
第1章 密な情報共有がないため住民に行き届かない医療・介護サービス… 従来の連携拠点型地域包括ケアシステムの問題点(超高齢社会における地域包括ケアシステム;地域包括ケアシステムの実現を妨げる「壁」 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 医療・介護の壁をなくし、真の「利用者ファースト」を実現する 「ブロックチェーン型」の地域包括ケアシステム(日本の医療は問題が山積;「医療の機能分化」による副作用 ほか)
第3章 定期的なグループワークで課題を共有し、連携を強化する 「ブロックチェーン型」地域包括ケアシステムの効果的な運用方法(地域包括ケアシステムは連鎖する;「ブロックチェーン型」地域包括ケアシステムの効果的な運用方法とは? ほか)
第4章 密な医療・介護連携により緊急時にもスムーズに対応 「ブロックチェーン型」の8つの効果事例(他分野にまたがる案件について、相談の窓口が明確になった;「自分にできること」を持ち寄って問題解決を目指せるようになった ほか)
第5章 少子高齢化が深刻になる2040年を乗り切るために 「ブロックチェーン型」地域包括ケアシステムは進化する(参加者が積極的に意見を出せる風土づくり;医療分野において広まりつつあるBCPの考え方 ほか)
医療・介護の垣根を越えて
従来の枠組みを越えた、新たな地域包括ケアの形とは
超高齢社会を迎え、医療・介護の連携の重要性が増すなか、
地域包括ケアシステムが国をあげて推進されるようになりました。
しかし、多くの地域では各施設の連携体制が整っておらず、情報共有の場が不足しているため、
最適なサービス提供ができていないことが課題となっています。
新潟市内で祖父の代から続く診療所を営む著者も、地域住民の訪問診療を行うなかで、
最期まで自宅で過ごしたい、できる限り手厚いサポートを受けられるよう施設に入りたいなど、患者のさまざまな要望を聞く中で、
より良いサービスを提供するためには多職種の連携が重要だと考えるようになったといいます。
そして、2013年に「山の下地域包括ケアネット(以降、山の下ねっと)」を立ち上げました。
この「山の下ねっと」では、従来の医師・病院主導型の地域包括ケアシステムとは異なり、
いわゆる「ブロックチェーン型」の組織構造を採用しています。
この仕組みの大きな特徴は特定の人物や組織に情報を集中させず、
医師や介護施設、ケアマネジャーなど参加者全員が平等に意見を述べられる関係性を構築している点です。
互いを信頼し合い、立場や競合の垣根を取り払うことで、真に利用者の生活を支えるためのネットワークとして機能するのです。
本書では、「山の下ねっと」の構築経緯や課題、展望を通して地域包括ケアシステムの新しいあり方を提言しています。
また、定期的なグループワークによる課題共有や連携強化、情報共有ツールの活用など、
効果的な運用方法についても詳しく解説しています。
深刻さを増す超高齢社会において、
立場や利害を超えたより良い多職種連携のあり方を考えるきっかけとなる一冊となっています。