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かあちゃんがおつかいに行く間、おるすばんすることになったオニーちゃん。小さいうーちゃんを守らなくっちゃ。しかし、静かに寝ていたかと思ったうーちゃんは、起き出すと、はいはいで雲の上を動きまわり、あちこち悪さをはじめて……。必死で追いかけるオニーちゃん。あっ、うーちゃんが手にしているものは何でしょう。「あがん ゆうでるやろ！」思わず強くひき止めたオニーちゃんに、大声で泣きだしたうーちゃん。すごい剣幕です。するとオニーちゃんの目からも涙が。「かあちゃーん」かあちゃんのために頑張るオニーちゃん。うーちゃんの面倒をちゃんと見ようという気持ちはあるのに、それを上回るうーちゃんの勢いがすごいのです。世のお兄ちゃん、お姉ちゃんが下の子の面倒を見る時には、同じような気持ちになっているかもしれませんね。カミナリ一家のおるすばんのひとコマは、オニーちゃんの苦労が見えつつも、なんだかとっても楽しい。威勢の良さそうなかあちゃんと元気な子どもたちに、関西弁もよく合っています。また、かあちゃんのカミナリファッションや、空の上でどんな風に天気を起こしているかなど、絵にも楽しみがいっぱい。そして最後は……おるすばんを終えたオニーちゃんの表情にぜひ注目してみてくださいね。
（絵本ナビ編集部 秋山朋恵）
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