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子どもの頃に読んだ宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」でずっと頭に残っていたのは、「印度の虎狩」という曲とかっこうが窓ガラスにぶつかり続けて外へ出ようとする場面。要するにそれだけインパクトが強かったということ。大人になって「あれ、どんな物語だったっけ?」と読み返してみると、ゴーシュの自分の音楽に対する絶望感と動物たちの的を得た指摘が見えてくる。更にまた読み返してみると、今度は動物たちの訪問を嫌がりながらも音楽に対する情熱を徐々に取り戻していくゴーシュの様子や、そのゴーシュを見守る周りの優しい目線も見えてくる。本当に懐の深い物語だな…と改めて感じてしまうのです。ゴーシュと動物たちの、ちょっと刺激的ながらも音楽というものを体感し合う至福の時間、この大切な場面を、さとうあやさんは情熱的に、ユーモラスに、そして温かな目線で描いてくれています。色々な画家が表現する「セロ弾きのゴーシュ」。演奏を終えた夜、ゴーシュが家の窓から夜空を仰ぎ、かっこうに対してつぶやく最後の場面は、少し切なくてとても美しい。この名場面もまた、子どもたちの心に長く残っていく作品になっていくのではないでしょうか。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
どうしてもうまく弾けない。でもどうしていいのか分からない。
ゴーシュの弾くセロの音に足りないものは何なのか?ゴーシュ自身にもそれがわからぬまま、ゴーシュは夜ごとセロを弾く。
次々とやってくる動物たち。ゴーシュは激しい感情もそのままに、自分の「思い」をぶつけるように夢中でセロを弾く。そうとは気づかないままにゴーシュの弾くセロの音は変わっていく。ゴーシュの動物たちとの、穏やかならぬ激しいやり取りは、張り詰めたような真剣さ、まっすぐさ、何にも覆われない生の感情を思い起こさせる。まっすぐな、心の底からのあるれる感情を呼び起こしつつ、ふしぎな達成感を感じられる絵本である。(ほていあおいさん 40代・兵庫県 )
【情報提供・絵本ナビ】