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[BOOKデータベースより]
人と出会い、学ぶ。韓国・沖縄の人びとから受け取った平和への思いを教室の子どもたちとともに考える。大阪の公立中学校の教師が積み重ねてきた20年にわたる実践記録。「新装版あとがき」に「慰安婦」授業の報道がきっかけでバッシングと政治介入にさらされた顛末を掲載。
「慰安婦」問題を教えることは危険?
[日販商品データベースより]「慰安婦」問題を教えた最初の授業
「沖縄」と出合った子どもたち
ハルモニとの約束
先生、「慰安婦」の授業まだ?
真の「和解」とは何か―考え始めた中学生
怯まずに「慰安婦」問題を教えよう
資料編
1990年代後半、元慰安婦が名乗り出たことによって、「慰安婦」問題が中学校の歴史教科書に載った。しかし、右派による激しい教科書攻撃、教育現場への圧力により、現在では「慰安婦」問題の記述がある教科書は2社となっている。
大阪府公立中学校の社会科教師である著者は、韓国で元慰安婦に出会い、沖縄では元ひめゆり学徒に教えを請うなど、自ら歴史の現場に足を運んで獲得した「戦争」と「平和」への思いを、教室の子どもたちとともに授業作りに取り組んできた。
旧版の出版がきっかけとなって、著者は歴史修正主義者や地元の保守派の政治家から激しいバッシングを受け、教育委員会や勤務校の校長から「『慰安婦』の授業をするな」と圧力がかかった。
しかし著者は政治の介入を許してはならないと一歩も引かずたたかった。結果、教育委員会は、「慰安婦」問題を教えてきたことは処分に当たるものではなく、「『慰安婦』問題を教えてはいけない」と言わないという結論を出した。
昨今、政治介入が強まる学校現場で、教育の自主性をどう守るのか、忌避されがちな日本軍の加害の事実をどう教えるか、現場の教師に読んでもらいたい実践記録である。