「多文化共生」言説を問い直す

日系ブラジル人第二世代・支援の功罪・主体的な社会編入

明石書店
山本直子（社会学）　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2024年03月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784750357485

内容情報

[BOOKデータベースより]

排除と周縁化を生む、矛盾を解体するために。マイノリティを従属的な立ち位置に置き続けるマジョリティの権力性、同化主義、パターナリズムのまなざし―。これらから脱却し、主体的に差異を尊厳として捉えることのできる「多文化共生」を再構築するために、既存の言説とその実態に再検討を加える。

序章
第１章　政府文書にみる多文化共生概念の展開
第２章　地域社会に浸透する多文化共生言説
第３章　支援の功罪
第４章　コミュニティとネットワーク
第５章　「グローバル人材」言説が与える新たな立ち位置
終章

[日販商品データベースより]

日系ブラジル人第二世代への調査から、多文化共生施策にもとづく「支援」が排除や周縁化を生み出している矛盾を実証的に提示。ハイブリディティを戦術的に利用した主体的な社会編入にも着目し、既存の多文化共生言説を再検討し、制度の再構築に示唆を与える。