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[日販商品データベースより]
日本三大怪魚の貴重な一種との永続的な関係を目指す 「巨大魚 アカメの謎」
刀を持たず、乱れぎみの袴はかまにブーツを履いた坂本龍馬の銅像が見下ろす、景勝地の一角にある高知県「桂浜水族館」。
本館左手の巨大な水槽に近づくと、それまで群泳していたアカメがいっせいにこちらを向く。
暗い水槽の中でも、銀白色の鈍い光を発する魚体は、まるで金属の武者甲かっちゅう冑や鎧よろいを身に着けているようにも見え、魚食性の大きな口、頑強な顎が目立つ。
頭部は目の上で大きくへこみ、背は大きく盛り上がり、その背びれは厚みがあって、先端はおそろしく鋭い。
そして、アカメの名の由来となる赤い目が、ルビー色にキラリと光る。
この水族館で、親子二代にわたってアカメの飼育を担当した高谷尚司さんは、「臆病ですが好奇心が強く、それでいて頑固なアカメですが、その容貌からは想像できないほど性格は温和です。水槽の中で仲間と激しく争う姿をまったくといっていいほど見ることはありません」と話す。
自然界でのアカメの正確な寿命はわからないが、水族館では20年以上の寿命は充分考えられるという。
この長寿の理由は、この性格にあるのかもしれない。
清流と大海原を行き来し、悠々と時を過ごす日本の固有種アカメは、この国の太古の記憶もその赤い瞳に宿しているのだろう。
アカメと釣り人が穏やかに過ごせる環境を未来につなぐことが、今を生きる私たちにできるよろこびでもあるのだ。