- 構造の奥 レヴィ=ストロース論
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- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2024年04月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784065352489
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[BOOKデータベースより]
ルソーとモンテーニュを引き継いだ“革命的学科”=「人類学」。「非二元論」を組み込んだ構造主義は、無我の思想の実践である『神話論理』、「プロレタリア科学」を生み、そして、贈与論に新次元を開く人間科学のアインシュタインを探求する。『仮面の道』を日本に繋ぐことが明かす、地震と山の神とポトラッチ・市をめぐる神話的思考の瞠目の相関性。「構造主義」を再生する画期的著作!
プロローグ 革命的科学
[日販商品データベースより]第1章 構造主義の仏教的起源(レヴィ=ストロースと仏教;仏教の中の構造主義;構造主義の中の仏教)
第2章 リュシアン・セバーク小伝(高等研究院での出会い;新しい神話研究 ほか)
第3章 構造の奥(双分制;レヴィ=ストロースの弁証法 ほか)
第4章 仮面の道の彼方へ(地震多発地帯;ブリティッシュ・コロンビアのレヴィ=ストロース ほか)
「構造主義」は終わらない。「構造」が秘めた本当の「力」を解き明かし、その潜勢力を新展開させる決定版!
仏教と構造主義そして真のマルクス主義に通底する「二元論の超克」は、革命的な人文「科学」を生み出す思考となりうるはずだ。新しい「構造主義」の可能性を著者は丁寧に取り出す。
もう一つの人類学の可能性は、夭折した弟子のリュシアン・セバークの中にもあった。師レヴィ=ストロースと若き研究者は、南米インディオの神話の構造分析に取り組んだ。マルクス主義をベースにした「構造主義」が創始された時に起こった師弟関係の美しくも悲しい物語。記号学的な枠組みを超えて、人間科学の「プロレタリア」としての人類学の使命を読み解いていく。
さて、「構造」をレヴィ=ストロースはこのように認識している。
「双分制の明白な諸形態を、その真の本性は、別のはるかに複雑な構造が表面的にゆがんであらわれたものとして扱ったほうがよいのではないかということであった」
人類の思考は実は複雑なものなのだ。二元論と三元論が、動的に組み合わされて、さまざまな神話や事象が生み出される過程を解読することで見えてくる人類学とは、いかなるものなのか?
「構造」の「奥(heart)」へと至る道を示す「人類学」の道標である。
【目次】
プロローグ 革命的科学
第一章 構造主義の仏教的起源
レヴィ=ストロースと仏教/仏教の中の構造主義/構造主義の中の仏教
第二章 リュシアン・セバーク小伝
高等研究院での出会い/新しい神話研究/変換の論理/神話の公式/『神話論理』の朝/プエブロ神話学へ/アチェ族の夢分析/『マルクス主義と構造主義』/悲劇的な死
第三章 構造の奥
双分制/レヴィ=ストロースの弁証法/互酬性の謎/重力論と贈与論/フランス啓蒙主義/人間科学のアインシュタイン/対称性のほうへ
第四章 仮面の道の彼方へ
1
地震多発地帯/ブリティッシュ・コロンビアのレヴィ=ストロース/カミナリ鳥・クジラ・ナマズ/スワイフエ仮面/ゾノクワ鬼女
2
剣とナマズ/ゾノクワと山姥/山の神の影/ポトラッチと市/仮面の道は続く
エピローグ
注および引用・参考文献