- イチからつくる羊の毛糸とフェルト
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- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2024年03月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784540231551
[BOOKデータベースより]
わたしたちのくらしになくてはならない、食べものや着るもの、道具の多くは、いまでは、自分でつくらなくても、手にすることができます。そのいっぽうで、それらをだれが、どこで、どのようにしてつくっているのか、とてもみえづらくなっています。そもそもの素材である自然のものから自分のアタマとカラダを使って「イチから」つくってみると、みえづらくなっていたものがみえてきます。日々のくらしを支えている農家の人たちや職人さんの営み、世界の人びとや、歴史とのつながりにも気づかされるでしょう。いまのくらしや生き方をみつめなおすきっかけになるかもしれません。さあ、「イチからつくる」くらしのはじまりです!
ウールのセーターは、羊の毛でできている
羊の毛で、衣服から住居までつくることができる!
羊毛産業は、昭和時代に花開いた
人類と羊の出会いから、産業革命まで
羊毛が、フェルトになるふしぎ
羊は、いったいどこにいる?
羊は、どうやって飼うのかな?
毎年、春になったら毛を刈ってあげる必要がある
羊の種類と毛質のいろいろ
洗って乾かして、カーダーや櫛ですく
羊毛であそぼう!コースターに指人形、草木染め
スピンドル(紡ぎコマ)で糸を紡ぐ
毛糸で帽子を編んでみる
羊毛は、リユース、リサイクルができる!反毛のはなし
フェルトや毛糸づくりでみえてきたこと
「イチからつくる」ということ
セーターや帽子は何からできている?モコモコの羊の毛から。実際に羊の毛を刈って、羊毛からフェルトボール、ニードルパンチの指人形、糸を紡いで帽子を編んだりと繊維から布をつくってみよう。
家畜としてのヒツジは毛も肉も乳も脂も、すべて丸ごと利用でき、人間の暮らし、「衣食住」をまかなうことができるのです。この本では、毛を利用した糸と布、つまり毛糸とフェルトについて「イチから」つくってみます。羊毛、ウールは化学繊維とはまた違う機能性(保水性、吸水性)があり、羊を毛刈りすることで毎年収穫でき、また古くから反毛(古着を繊維にした紡毛原料)の生産というリサイクルのシステムも確立されている持続可能な繊維なのです。衣食住の中でも、もっとも自給しにくく、つくる過程が見えにくいのが「衣」の分野。衣類の原料になる羊毛について、羊を飼うところから糸を紡ぐところまで取り上げます。