- ナチズムの記憶
-
日常生活からみた第三帝国
ちくま学芸文庫 ヤー34ー1
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2024年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480512352
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[BOOKデータベースより]
第三帝国といえば、ゲシュタポの監視のもと恐怖と暴力で国民を支配したイメージがある。しかし、当時を回想する住民証言から現れるのは、ナチズムへの不満や批判ではなく、むしろ正反対の「ナチスの時代はよい時代だった」という記憶だ。ごく平凡な普通の人びとが、ナチズムとは一定の距離をおきながらも、非政治的領域のルートを通じ、政策を支持するようになる。農村ケルレと炭鉱町ホーホラルマルクという、二つの地域での詳細なインタヴュー資料を中心に、子どもや女性までもが、徐々にナチ体制に統合されていった道程をあばきだし、現代のわれわれにも警鐘を鳴らす一冊。
第1章 褐色の農村と赤い炭鉱町(褐色の農村―ケルレ村;すっきりしない状況の成立;赤い炭鉱―ホーホラルマルク;悪い時代のはじまり)
[日販商品データベースより]第2章 ヒトラーが政権についたとき(ナチスは外からやってきた;全体としては、がまんできた;たいしたことはなく、なにもおきなかった;もう他人を信用できなくなった)
第3章 民族共同体の夢と現実(記憶に残らない不満と批判;いい時代だった;行ったこともない旅行の記憶;たいていの家でもめごとがおきた;ハンチングはタブーだった)
第4章 ユダヤ人、戦争、外国人労働者(内に向けて発動される人種主義;もったいないという反応;戦争さえなければよかったのに;いまでもそのことを恥ずかしく思う)
普通の人びとはナチズムをどのように受け止めたか。とある農村と炭鉱町での証言から、平凡な日常生活がナチ体制に組み込まれていく様をあぶりだす。