記憶と芸術

ラビリントスの谺

法政大学出版局
中村高朗　虎岩直子　

• 価格: 3,520円（本体3,200円＋税）
• 発行年月: 2024年03月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784588410390

内容情報

[BOOKデータベースより]

記憶の断片から芸術のはじまりへ。美学、美術史、演劇、観光人類学、オブジェ制作、文学…多士済々の書き手たちが織りなす知の饗宴。

１（記憶と芸術―二重螺旋の詩学；壁に掛けられた小さな風景画―イタリアの自然と画家たちの記憶；絵画の時間性　序説；＋記憶／＋記憶―あるパフォーマーのこと；歴史画と集合的記憶）
２（生の織物；ポール・セザンヌと写真―近代絵画における写真の影響の一側面；ハワイ・ポノイを歌うこと；意味を逃れる；澁澤・種村時代を語る―谷川さんと午後五時にお茶を）
３（「引用的人間」の記憶について；Ｗ．Ｂ．イェイツとシェーマス・ヒーニーをめぐる記憶；芸術創造のプロセス―「さまよえるユダヤ人」伝説をめぐって；戦前の記憶と戦後の生―太宰治における天皇・メディア・死）

[日販商品データベースより]

「もしかしたら、ノスタルジアこそ、あらゆる芸術の源泉なのである」（澁澤龍〓）。「記憶」の断片から「芸術」のはじまりを紡ぎ出し、人間の根源的な営みを解きほぐしてゆく。美学、文学、美術史、演劇、観光人類学、オブジェ制作等をめぐって第一線の論者たちが織りなす知の饗宴。【寄稿】谷川渥／宮下規久朗／水沢勉／北川健次／小針由紀隆／萩原朔美／進藤幸代／海野弘／高遠弘美／丸川哲史／秋丸知貴