社会主義ベトナムのオペラ

国家をかたちづくる文化装置

彩流社
加納遥香　

• 価格: 4,950円（本体4,500円＋税）
• 発行年月: 2024年02月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784779129582

内容情報

[BOOKデータベースより]

ベトナムはフランス植民地時代に持ち込まれた「オペラ」を受容し、「国家建設」を支える自国の文化として再構築、現在にいたるまで、時代に応じた作品を創作・上演してきた。ソ連や北朝鮮等、社会主義国の協力、ベトナムの対外意識、党・国家中央が理想とする国家像等、１９５４年以降のオペラに関する政策、作品、上演、言論を分析し、国家建設・運営におけるオペラの文化装置としての諸機能を解明する。

序章
第１章　文化政策と組織編制（一九五四〜八六）
第２章　音楽劇ジャンルの創出と展開
第３章　「ベトナム」を表象する
第４章　教養主義的な国家をめざして
第５章　現代におけるベトナムのオペラ
終章　考察と課題

[日販商品データベースより]

社会主義体制下のベトナムで、国策のもと繰りひろげられてきたオペラ事業。

ベトナムはフランス植民地時代に持ちこまれたオペラを受容し、国家建設を支える自国の文化として再構築、時代に応じた作品を創作・上演してきた。本書は、ソ連や北朝鮮等、社会主義国の協力、ベトナムの対外意識、党・国家中央が理想とする国家像等、1954年以降のオペラに関する政策、作品、上演、言論を分析し、国家建設・運営におけるオペラの文化装置としての諸機能を解明する。

オペラを通して近現代ベトナムの政治社会史を紐解く初の研究書であり、脱西洋中心主義的なオペラ論も提供する。