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テレビは中学生のリアリティをどう演出したか?40年にわたり放送されたNHK“中学生日記”は、「普通」の中学生の「日常」を中継し、視聴者の自主性を引き出した日本独特の社会教育番組だった。番組の果たした社会的役割を初めて歴史的に位置づける、気鋭の研究者によるメディア論!巻末に全1501回分の番組リスト付き。
「中学生の日常」の演出
第1部 “中学生日記”が示した「リアル」(「受験戦争」という問題提起―1962〜1983年度;悩みへの多様な解決策―1984〜2002年度;ネットに隠れた「中学生の日常」の可視化―2003〜2011年度)
第2部 社会教育番組が果たした役割(「名古屋」という条件―中学生日記班と地域社会;「家庭」「学校」以外の舞台―放送児童劇団と社会教育;テレビに映った「裏領域」の役割―“中学生日記”のメディア論)
ポスト“中学生日記”の時代へ
NHKで40年にわたって放送された《中学生日記》(1972〜2012年)は、「普通」と「日常」を強調するドラマ形式を借りながら、学校外の中学生と大人への啓発を強く意図した日本独自の社会教育番組であった。これほど長きにわたって「中学生のリアル」を中継したテレビドラマは、いかなる条件で成立し、視聴者の自主性をいかにして引き出し、どのような社会的役割を果たしたのか。生徒、保護者、教師、それぞれの立場を描いて中学校の安定的な社会化に重要な役割を果たした番組を歴史的に位置づける、気鋭の若手研究者によるメディア史研究の意欲作。
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