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[日販商品データベースより]
本書は、智・灌頂・湛然ら中国天台宗諸師の戒律観を明らかにした上で、湛然の弟子である明曠が『梵網経』を注釈した『天台菩薩戒疏』(明曠疏)を検討し、その特徴および後世への影響を考察するものである。
大乗戒単受による出家を主張した最澄への影響を考察する先行研究において、明曠および明曠疏はたびたび取り上げられてきた。しかし、その研究状況については、いくつかの問題――第一に明曠疏を正面から検討した専門的な研究がほとんどない、第二に明曠疏の最澄に対する影響を論じようとするあまり日本天台宗の戒律観に沿う形で考察されているきらいがある、第三に中国仏教および中国天台宗の戒律観の中で明曠疏を考察している研究が少ない――を指摘できる。また、南山宗の道宣や華厳宗の法蔵など、中国天台宗以外から受けた影響を検討することも必要であろう。
こうした課題を踏まえて、中国天台宗諸師の著作、智や法蔵らによる『梵網経』注釈書、そして菩薩戒の授戒儀など、先行する諸文献との関係に配慮しながら、明曠疏を総合的に考察するのが本書である。またそのためには、前提として中国における大乗戒と小乗戒の関係を踏まえておく必要があるため、はじめに、経典目録などを通して戒律に対する大乗・小乗認識の変遷を概観した上で、『梵網経』『菩薩瓔珞本業経』における初期仏教以来の戒・律への理解を検討する。
本書によって、@明曠および明曠疏の総合的な解釈、A『梵網経』諸注釈書の横断的な比較、B菩薩戒の授戒儀としての特徴の考察、C智・灌頂から湛然・明曠に至る戒律観の変遷の解明、D日本天台宗に及ぼした影響の検討、という諸点において、従来の研究に対して新たな見解を提示したい。