[BOOKデータベースより]
夜間も活動するようになった都市住人は、眠りについてどんな認識や習慣、商品を生み出してきたか。その変遷を追い、夜に眠る/眠らないことの両方を同時に要請する産業社会での人びとの生活と睡眠との関係史に迫る。
安眠/不眠を欲望する社会
1部 眠らない工場の出現―生産領域の不眠化(規範化する睡眠とロマン化する不眠―二〇世紀初頭における睡眠言説のマッピング;「夜なべ」の近代史;夜業と興奮剤の二〇世紀―ヒロポンからコーヒーへ)
2部 眠らない街の出現―消費領域の不眠化(夜の消費文化と商業照明;盛り場と安眠妨害―夜間レジャー施設の営業音の問題化過程)
3部 安眠を支えるモノたち―睡眠の商品化(寝床を電化する―「電気あんか」の技術社会史;時間の再魔術化と呪術的なモノの蘇り―「寝かしつけ」をめぐって)
4部 眠りの人工的制御という夢―睡眠の資源化(覚醒と睡眠のあいだを生きる―坂口安吾の覚醒剤と睡眠薬;夢の勉強法としての睡眠学習)
眠りのコントロールからマネジメントへ―二〇〇〇年代以降の睡眠言説
夜間も積極的に生産・消費をするようになり、不眠化した都市の活動。人びとはいかに夜を明かし、眠りについてどんな認識や習慣を生み出してきたか。夜の活用に対する志向や動き、安眠グッズ・睡眠学習器・眠気覚ましなどの商品の変遷を取り上げ、眠る/眠らないことの両方を同時に要請する産業社会の特性を追究。私たちの生活と睡眠の関係史に迫る。
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