- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 穴持たずども
-
- 価格
- 4,180円(本体3,800円+税)
- 発行年月
- 2024年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560093924
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 吹雪
-
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2023年05月発売】
- われら
-
価格:1,166円(本体1,060円+税)
【2019年09月発売】
- 親衛隊士の日
-
価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2013年09月発売】
- マリーナの三十番目の恋
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2020年10月発売】
- ブロの道
-
価格:2,860円(本体2,600円+税)
【2015年09月発売】
[BOOKデータベースより]
ドストエフスキー、プラトーノフらの衣鉢を継ぎ、ソローキン、ペレーヴィン、スタロビネツらに影響を与えた、ソ連地下文学の巨匠マムレーエフの怪作。神秘主義やエゾテリスムを湛えた、生と性、死と不死、世界、神、自我をめぐるリベルタンたちの禍々しき饗宴。
[日販商品データベースより]舞台は1960年代のモスクワ郊外。殺人を重ねながら魂や死、彼岸の世界を追求する主人公フョードル・ソンノフ。彼がねぐらとするレベジノエ村の共同住宅には、世界を不条理で満たさなければ気がすまない異常性癖をもつ妹クラーワと、フォミチェフ家の人々――父のコーリャ、日がなごみ溜めを漁る長女リーダ、快楽の産物として子どもが生じることが許せない婿パーシャ、自らの疥癬を食す長男ペーチャ、現実を「見てはいない」次女ミーラ――が住まっている。
彼らに「蒙昧主義」を見いだし、自らの思想とのジンテーゼをはかる「形而上派」の面々がここに合流する。グノーシス的神秘思想の持ち主である「形而上的娼婦」アンナを中心に、彼らは「現実」を超越することを志向しながらそれぞれが独自の(超)独我論を展開していく。さらには敬虔なキリスト者であったものの死の間際に鶏になってしまう老人アンドレイ、セクトには属さず独自の道を歩む去勢者ミヘイらも加わり……。
消費社会に覆われた西側でニューエイジが生じたのと時を同じくして、表向き窒息するような社会主義体制下のソ連ロシアのアンダーグラウンドで息づいたもうひとつの精神世界。