[BOOKデータベースより]
石たちを集めた憩いの場―魔石館。しかし、この館に来ることを拒む石たちもいるのです。読み応えたっぷりの5話!3〜4年生から大人まで!
[日販商品データベースより]口コミでファンが急増中! どの巻からでも読める! 「銭天堂」の作者・廣嶋玲子の人気シリーズ第5弾!
ここ魔石館は、数々の伝説を生みだしてきた石たちの憩いの場でございます。わたしはここの主人としてあちこちに足を運び、石たちにぜひ魔石館においでください、と声をかけるようにしております。ですが、いつもうまくいくわけではございません。
●スタウロライト――手放そうとしていた十字模様の石の記憶を見せられたジャンヌは……
●クンツァイト――傷物といわれたいわく付きの首飾りを手に入れたキャロラインは……
●スモーキークォーツ――理科室から持ち出された石が次々と小学生たちの手にわたり……
●ガーネット――大切な人をうしないたくないと思うアンガスがかかえる秘密とは……
●アンモライト――持ち主は決まって無茶な冒険に挑戦するようになるが……
魔石館に来ることを拒む石たちの知られざる秘密にせまる5話の物語。
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宝石や特別な石と出会い、取りつかれた主人公がはたしてどんな運命を辿るのか。その展開にハラハラさせられながらもどんどん惹きこまれてしまう魅惑のシリーズ。いつもは、それぞれの特別な体験を経て「魔石館」にやってくることになった石が、その体験や出会った人々のことを語ってくれる物語なのですが、今回はちょっと事情が違うようです。第5巻に登場するのは、一族の守り石としての記憶を持つスタウロライト、色あせた石と共鳴する人間の孤独や悔しさをかきたてるクンツァイト、変化を求めて前の持ち主の性格を次の持ち主に植え付けていくスモーキークォーツ、持ち主の心の闇と強く結びつくガーネット、手にする人を無茶な冒険へと走らせてしまうアンモライト。興味深いのは、人間が石に夢中になるばかりでなく、石の方もその人間に夢中になっているように感じられること。あまりに相性が良すぎるのも問題だと「魔石館」の主人が石のところまで出向いて、魔石館に来るよう忠告するのにも耳を傾けず、主人公も石もお互いが決して離れないのです。「魔石館」に来れば心穏やかになれるかもしれないものの「魔石館」行きを拒む石たちは、まるで生きもののようにそれぞれに強い意思を持っていて、まさに「魔石」の中の「魔石」と呼びたくなってしまうほど個性的で存在感があります。けれども人間と石の強すぎる絆がいったいどんな結果を招くことになってしまうのか……。ぜひ読んで確かめてみてくださいね。銭天堂シリーズでおなじみのお話の名手、廣嶋玲子さんが紡ぐ、「魔石」と人間が出会ってしまったがために起こる宿命の物語。世界の様々な場所、時代において、年齢も立場も性格も全く違った主人公が登場することで、読者である私たちは1話ごとにバラエティ豊かなあらゆる世界をのぞくことができ、さらにはいろいろな感情に触れることができるでしょう。欲深さや悪意、何かを恐れる気持ちなど、人間が持つどうしようもない性質をこの物語からうかがい知ることも多いかもしれませんね。ぞくっとするような体験もできますので、こわい話が好きな人にもおすすめです。「秘密に満ちた魔石館」シリーズは第1巻から第5巻までどの巻からでも読めます。さて、あなたが特に気になる「魔石」はどれでしょうか? それぞれの石の持つ性質や注意を頭に入れるのをお忘れなく、お気に入りの「魔石」を見つけてみませんか。
(絵本ナビ編集部 秋山朋恵)
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