[BOOKデータベースより]
ゾウやクジラは、人には聞き取ることができない超低周波で、仲間同士、コミュニケーションを図ることができると言われています。この絵本は、そんな神秘的な声に着想を得ています。密猟問題は今も続いています。ゾウの声に耳を傾けてみませんか…?
[日販商品データベースより]"さいごの ゾウは ともだちに はなした
ひとには きこえない こえだったけれど
ともだちには きこえる こえで
さいごの ゾウは はなしおえると
「ありがとう」と いった
それから
「おげんきで」と
人には聞こえない超低周波を使って遠方にいる仲間と会話をすることができるといわれている、ゾウとクジラ。
象牙を目的に乱獲された結果、つぎつぎと数が減り、群れの中で最後の一頭になってしまったアフリカゾウは、しずかにみさきに立ち、沖にむかって友だちをよびます。
すると、はるか沖に白いものが見え、クジラが姿を現します。
最後のゾウがクジラに語った、自分たちの悲しい過去とは……。
内田麟太郎氏が『エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか』(ライアル・ワトソン・著, 福岡伸一、高橋紀子・翻訳/木楽舎)にインスパイアされて紡いだ意欲作。
竹上妙氏によるダイナミックな絵もぜひご覧ください。
地球の悲鳴が鳴り響くいまこそ、いのちの重さや自然への畏怖を改めて感じるきっかけにしてほしい1冊です。"
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ゾウの声は、クジラに聞こえて人間には解らないのですね。
最後の一頭になったメスゾウが、海に呼びかけてやってきたのはクジラでした。
ゾウは、最後の一頭として自分たちの歴史を語ったに違いありません。
人間に撃ち殺されて減っていった過去もありました。
絵本に直接には描かれていませんが、絶滅危惧種として保護された時代もあったでしょう。
しかしゾウの種族を維持できるほど、環境は優しくはなかったのです。
ゾウが伝えたかったのは怒りでしょうか。
自分にはそうは思えません。
運命を享受するだけではなかったでしょうか。
それにしても、伝えずにはいられないものを、ゾウは持っていました。
やっと伝えることができて、ゾウは感謝しながら死んでいきます。
絶滅していく動物たちの原因を作っているのは、直接的であれ間接的であれ人間であることは間違いないでしょう。
考えさせられました。(ヒラP21さん 70代以上・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】