死者たちへの捧げもの

青土社
安藤礼二　

• 価格: 2,640円（本体2,400円＋税）
• 発行年月: 2023年12月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784791776078

内容情報

[BOOKデータベースより]

ときに作品を深く掘り下げ、ときに作品の頁をあらゆる順から繰り、そしてときに空間のなかで切り裂くような静けさに耳を澄ませる。過去から未来へと、その思想を受けつぎ、さらにその先まで見つめる、作品論にして作家論。

第１章　大江健三郎の闘争（純粋天皇の胎水；最後の小説―晩年の様式　ほか）
第２章　三島由紀夫と一九六八年の文学（永遠の夏―蓮田善明とともに；偽物と分身―「私」の消滅　ほか）
第３章　安部公房と中上健次（砂漠の方舟―安部公房の彷徨；「うつほ」からの響き―中上健次の抵抗）
第４章　古井由吉と菊地信義（反復の永劫―『鐘の渡り』について；追悼―境界を生き抜いた人　ほか）
第５章　磯崎新の最後の夢（憑依都市―「間」を転生させる；イランへ―洞窟のなかの光）
終章　心のなかの、いまだ何処にも存在しない場所

[日販商品データベースより]

稀有な活動をつづける批評家が見つめる、去った者たちが残したもの
大江健三郎、三島由紀夫、安部公房、中上健次、古井由吉、菊地信義、磯崎新……。彼らが残したものとは何か。ときにその作品を深く深く掘り下げ、ときにその作品の頁をあらゆる順から繰り、そしてその空間のなかで切り裂くような静けさに耳を澄ませる。過去から未来へと、その思想を受けつぎつつ、さらにその先まで見つめようとする批評集。