[BOOKデータベースより]
式の導出にいっさい手を抜かないと評判の著者が贈る理工数学シリーズ第4弾。この一冊で、量子力学がいかに建設されたかが分かる。エルミート行列、固有値問題などの概念はすべて行列力学から始まったのである。豊富な演習問題を解く過程で、難攻不落と呼ばれる量子力学への理解が進む。
第1章 量子の波動性―神の方程式
第2章 原子の構造と電子軌道
第3章 電子の運動 古典論から量子論へ
第4章 行列力学の夜明け
第5章 行列力学の建設
第6章 行列力学の成功 調和振動子の行列力学
第7章 固有値問題
第8章 水素原子への挑戦 ハイゼンベルクの挫折
この1冊で、量子力学がいかに建設されたのかが、わかる
20世紀物理学の最大の成果とよばれている量子力学。多くの研究者が未踏の分野に手探り状態で挑戦した。そして、ハイゼンベルクらの発想によって一条の光がさす。それが行列力学であった。
いまでは、量子力学は波動力学で記述され、行列力学を扱う教科書もほとんどなくなった。しかし、行列力学で培われた概念は、現在も脈々と生きている。
本書は、その内容を知ることができる貴重な一冊である。
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