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[BOOKデータベースより]
この本は、兄とわたしをめぐる物語である。有事においては歯牙にもかけられない、平時においても世界を変える力などないと思われている存在の中にこそ、ささやかで強靭な力が潜んでいるのではないかということが、この物語を書きながらわたしが意識を強めたことである。
第1章 沈黙と声(たたかわないこと、しっそうすること;三月下旬 午前二時半に走り出す;現代の野蛮人・カタリナの構え;黙〓と叫び1;黙〓と叫び2)
[日販商品データベースより]第2章 蜜柑のはしり(ズレと折り合い;いくつかの死と;いくつもの死と;対面とリモート;夏みかんのしっそう;贈与のレッスン)
第3章 世界を撹乱する、世界を構築する(ボランティアのはじまり;満月とブルーインパルス、あるいはわたしたちのマツリについて;路線図の撹乱1;路線図の撹乱2;トレイン、トレイン)
第4章 急ぎすぎた抱擁(父とヤギさん;眠る父;転倒の先;失踪/疾走;旋回としっそう;燕の神話)
最終章 春と修羅(物語の終わりに)
*** 11/17(金)リアル書店先行発売! ***
知的障害があり自閉症者でもあるが、さまざまな鋭さをもった兄。障害がないとされているが、さまざまないびつさをもった弟(著者)。世間には、この兄と弟を切断する「ものの見方」があたりまえに存在する。
しかし、その分断をすり抜けてしまうある出来事が起こった。
2021年3月、緊急事態宣言の下、兄は突然しっそうする――
どこへ向かったのか? なぜしっそうしたのか?
その道筋を辿りながら見えてきたのは、兄の「たたかわない」術だった。
外なる他者、遠くの他者を扱ってきた文化人類学に、あらたな道を拓く実践の書!
「障害とともにある人類学」から始まり、「内なる他者」を対象とした人類学へと展開する、あたらしい学問のあり方。
装画・挿画 岡田喜之