- 純粋欲望機械としての乳児/幼児
-
『アンチ・オイディプス』の論理構成
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2023年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784890262281
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[BOOKデータベースより]
本書は、G.ドゥルーズとF.ガタリの共著『アンチオイディプス』およびその秀逸な研究書を手がかりに同書の論理構成を明らかにするとともに、筆者の頭足類身体論を通して「幼児の唯物論」の構築を目的としたものである。欲望機械としての分裂病者と乳児/幼児の活動は、分裂症固有の、三つの受動的総合の論理、すなわち生産の接続的総合、登録の離接的総合、消費の連接的総合によって唯物論的に記述することができる。つまり、接続的総合の論理が、分裂症の受動的総合の論理に対応するのに対して、離接的総合は、資本との相同性において分裂病者の離接記号を用いる言語活動に対応する、そして、連接的総合は、その離接的総合によって登録された人の残滓の一部として主体を生成することに対応する。そうした分裂病者の言語活動は、そのまま、乳幼児の「になる」という非言語活動に対応しているのである。
1 分水嶺としての部分対象―観念論から唯物論へあるいは妄想から生産へ(M.クラインの発達過程・段階論;欲望の観念論批判)
2 純粋欲望機械と接続的総合―分裂症者と乳児の相同性(分裂症者;乳児・自閉症児)
3 登録の離接的総合と消費の連接的総合―分裂症者と資本の相同性(資本主義の自己運動―登録の離接的総合;分裂症者の言語活動―離接的総合と連接的総合;登録における離接の記号とパラタクシス;オイディプス化操作/アンチオイディプス化操作)
4 幼児の「になる」という原論理(幼児の唯物論的区分;原論理としての頭足類身体の「になる」非言語活動)