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[BOOKデータベースより]
「ご当地ソング」による新しい北海道案内。読むだけでも、歌を聴けばさらに、そして現地に行けば―必ず感動!
第1章 渡島から胆振・日高を経て十勝へ(『函館の女』(北島三郎)―函館市;『いさりび鉄道』(浅田あつこ)―函館市・北斗市・木古内町 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 釧路から根室を経てオホーツクへ(『釧路湿原』(水森かおり)―釧路市;『釧路の駅でさようなら』(三浦洸一)―釧路市 ほか)
第3章 宗谷から留萌を経て上川へ(『稚内ブルース』(原みつるとシャネル・ファイブ)―稚内市;『氷雪の門』(畠山みどり)―稚内市 ほか)
第4章 空知から石狩・後志を経て桧山へ(『夕張川から』(山内惠介)―夕張市;『幾春別の詩』(倉橋ルイ子)―三笠市 ほか)
名所&グルメ一辺倒のガイドブックに飽き足りない旅人へ!
「ほんものの歌詞」となじみ深い旋律が放つ北の大地の匂い
私は東京生まれの東京育ちである。43歳のとき、勤務先の関係で初めて北海道民になり、それ以来、折に触れて道内各地をめぐり、その魅力を肌で感じてきた。本州以南の多くの方々に、ぜひ北海道を旅して、その魅力を存分に体感してほしいと強く願うようにもなった。
とはいえ、従来の観光ガイドブックは、名所・旧跡のお定まりのカラー写真やグルメ情報で満ち溢れ、眺めるだけで食傷気味になるという方も少なくないであろう。
そこで、発想を大きく転換させ、私の四半世紀に及ぶ北海道見聞体験と、流行歌・歌謡曲の類から選りすぐった北海道の「ご当地ソング」、この両者をドッキングさせて、北海道の旅へと誘う異色のガイドブックを作ってみた。それが本書である。
北島三郎『函館の女』、布施明『霧の摩周湖』、石原裕次郎『恋の町札幌』など全国的に知られた歌から、地元の人以外はほとんど知らない歌まで、また、終戦直後の歌からつい最近の歌までを射程に、78曲を選りすぐった。選曲にあたって重視したのは、ほんものの歌詞だけがもつ「北海道の匂い」である。ウトナイ湖(苫小牧市)・涙岬(浜中町)・呼人【よびと】駅(網走市)・幾春別【いくしゅんべつ】(三笠市)・美唄市・上砂川町など、従来のガイドブックではあまり触れられていない所にも目配りした。
それらの曲を、函館からスタートしてゴールの江差まで、道内を反時計回りにめぐるように、第T章「渡島【おしま】から胆振【いぶり】・日高を経て十勝へ」、第U章「釧路から根室を経てオホーツクへ」、第V章「宗谷から留萌を経て上川へ」、第W章「空知から石狩・後志【しりべし】を経て檜山へ」というように配置した。
写真は必要最小限にとどめ、敢えて載せる場合は異色のものを意図的に選んだ。一見、ガイドブックにしては地味に思えるかもしれないが、読み進めていただければ、むしろ等身大の北海道の姿が見えてこよう。歌を通して、北方領土問題、先住民族アイヌに対する差別の問題、札幌一極集中の問題など、負の側面にも敢えて言及した。(ふじお・ひとし)