《契約の終了》を開拓する

商事法務
椿寿夫　

• 価格: 5,280円（本体4,800円＋税）
• 発行年月: 2023年11月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784785730567

内容情報

[BOOKデータベースより]

実務上も探究が期待される契約の「解消」・「終了」を２４の視角からひらく。

「契約の終了」と「契約の尊重（ｆａｖｏｒ　ｃｏｎｔｒａｃｔｕｓ）」思想
契約の終了における消費者契約と事業者間契約
継続的事業者間契約における約定解除・解約と契約の終了
当事者の死亡と契約の終了
契約の終了と原状回復―無効、取消し、解除の効果としての原状回復を中心に
複数契約の終了―フランス民法典における「失効（ｃａｄｕｃｉｔ´ｅ）」の議論を中心に
契約の終了と返還義務の範囲―不当勧誘を受けた消費者の価額償還義務を中心に
契約終了後の競業避止義務・秘密保持義務
継続的契約の解消と損害賠償
基本契約・個別契約の終了
継続的保証における契約の終了
更改契約の債務不履行解除
書面でする消費貸借における貸主からの解除
使用貸借契約の諾成化と借用物受取前の貸主の解除権
賃貸借契約終了後の有益費償還請求権と建物買取請求権
「賃借物の全部滅失等による賃貸借契約の当然終了」（民６１６条の２）の法理の再検討―「一部滅失等による賃料の減額等」（民６１１条）との比較を契機とする「法律行為の終了」に関する一考察
委任契約の終了と任意解除権
組合・組合契約と終了
入院契約の終了
「移行型」任意後見契約の終了
提携契約の段階的撤退―契約型提携の段階的撤退を中心に
デジタルプラットフォームにおけるプラットフォーム提供者・利用事業者間の契約の終了
デリバティブ契約のクローズアウト・ネツティングによる期限前終了

[日販商品データベースより]

契約の「終了」をめぐる諸問題を理論と実務例の両面から深く掘り下げる

契約の「終了」の実務は難易度が高い一方、それを理論・実務例の両面から深く論じるものは少ない。契約の終了をめぐる考え方、当事者間の残存義務などの総論に加え、複数契約、提携、委任、継続的保証、賃貸借、使用貸借、プラットフォーム利用契約など多様な契約類型の終了をめぐる到達点を示す。