- 疫病の古代史
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天災、人災、そして
歴史文化ライブラリー 573
- 価格
- 1,870円(本体1,700円+税)
- 発行年月
- 2023年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784642059732
[BOOKデータベースより]
古代の疫病は、単なる自然災害だったのか。天平の大流行をはじめ数々の事例を読み解くと、当時の社会が抱える問題がみえてくる。疫病対策や死者数の実態に触れつつ、ヒト社会の「隣人」ともいうべき疫病の姿に迫る。
疫病から古代の社会を考える―プロローグ
疫病へのまなざしと二つの大疫病(疫病という概念;奈良時代の大疫病;平安時代の大疫病;大疫病の共通点)
古代疫病流行の仕組み(都と疫病;疫病と農業;信仰と感染の観念)
疫病の時代相と人々の向き合い方(奈良時代の疫病;桓武朝の転機―疫癘間発;古代における疫病対策)
人間社会と疫病の姿―エピローグ
疫病の流行により多くの人命が失われた古代。それは単なる自然災害だったのか。藤原四兄弟が全滅した天平の大流行をはじめ、奈良・平安の都を繰り返し襲った事例を読み解くと、都市環境、食料生産体制、文化や倫理など、当時の社会の構造的問題がみえてくる。疫病対策や死者数の実態に触れつつ、ヒト社会の「隣人」ともいうべき疫病の姿に迫る。