- パストゥール あるいは微生物の戦争と平和、ならびに「非還元」
-
- 価格
- 5,500円(本体5,000円+税)
- 発行年月
- 2023年07月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784753103782
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[BOOKデータベースより]
ブリュノ・ラトゥールの思想、その核心「非還元」とは何か。還元主義の過剰服用の酔いから覚めて―本質でもなく、構造でもなく、あらゆる物事との同盟関係へ。
第1部 パストゥールあるいは微生物の戦争と平和(資料と方法;微生物の力と弱さ、衛生学者の弱さと力;あなたたちが微生物の導き手になるのだ;戦争と平和)
[日販商品データベースより]第2部 非還元(導入;弱さから強さへ;結合の論理;人間の論理;「科学」の非還元)
還元主義の酔いから覚めて――。
2022年に逝去した科学人類学の巨星、未だ汲み尽くせぬその思想の根本である名著、ついに邦訳。
1984年に刊行された本書は、生涯、ラトゥール自身がその着想の源泉としたルイ・パストゥールによる微生物研究の、その社会的側面を分析する第T部「パストゥールあるいは微生物の戦争と平和」、そしてラトゥールの哲学・思想の根本をなすと言える「非還元」の思想が展開される第U部「非還元」からなる。
パストゥールおよびパストゥール派の研究を通じて、自然・科学・社会の関係を問い直し、ラトゥールは科学を社会に還元することからも、両者を区別することからも遠ざかっていく。
「如何なるものもおのずから他の如何なるものにも還元可能でも還元不可能でもない」
このように定義される「非還元性の原則」は、人やモノを対称的に扱うラトゥールのアクターネットワーク(行為者の網)理論のまさに中核をなしている。
ラトゥール哲学・思想を知るための必読の書。