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絵描きのガハクと愛犬ブラシのある日のお話
ある日絵描きのガハクと愛犬ブラシが、外で絵を描くのにいい場所を見つけ、絵を描く準備をしていると、遠くからゾウとキリンが走ってきて「私たちを描いてくれ」とポーズをつくる。いやいや待てと、土の中からプレーリードッグとモグラがたくさん顔を出し、「私たちを描いてくれ」。すると周りの木や雲や川などが、我も我もと猛アピールで大騒ぎ。やっとのことでみんなを描き終えるも、結局ガハクがいちばん描きたかったのは…?
人気イラストレーターfancomiが柔らかな線とカラフルな色彩でつづる、ちょっとヘンテコな物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
雑誌や書籍の挿画、広告などで活躍中の大人気イラストレーター、fancomiさんのなんともかわいい絵本の登場です。おなじみのイラストや色彩、世界観はもちろんのこと、愉快ながらもちょっと考えさせるストーリーやデザイン、本の手ざわり感まで、こだわりの1冊となりました。ぜひお手にとってお確かめください!
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価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2021年06月発売】
























ガハクは絵描き。愛犬のブラシとともに、毎日絵を描いて暮らしています。いつものように、出かけた先でいい場所を見つけ、絵を描く準備を始めていると……?ドスンドスン、遠くから駆け寄ってきたのはキリンとゾウ。彼らは変なポーズをとりながら言うのです。「さー ぼくたちを かいておくれ」続いて土の中から、モグラとプレーリードッグが次々と顔を出しました。「いやいや わたしたちを かいてくれ」その様子を見ていたのは、若い木です。空高く枝を伸ばし、大木になった彼は言いました。「どうだい これなら ぼくを かきたいだろう」……まだまだ。おいしそうなりんごを飛ばすりんごの木、ガラゴロピカーン雨風雷を起こす双子の入道雲、大雨でできた大きな湖、その中から飛び跳ねる魚たち……。みんながみんな、自分を描いてくれと猛アピールの大騒ぎ。大噴火を起こしたり大地を照らしつけたりする者まで現れます。一体どこまで続くのやら……。不思議な世界観の、ちょっとヘンテコなおはなし。シンプルでやわらかなタッチのイラスト、洋書のようなカラフルな色づかいは、味わいがありながらそこはかとなく洗練された雰囲気を感じさせます。作者は広告や雑誌・書籍の挿絵など多岐にわたって活躍されている人気イラストレーターのfancomiさん。デザインや本の手触りなど細部までこだわりの詰まった絵本は、アートとしても楽しめる一冊です。とにかく自分の絵を描いてほしいと押し寄せるみんな。迫られたガハク、どうするのでしょう……?淡々としたガハクの心のうちが垣間見れるラストシーンが、印象的です。
(絵本ナビライター 竹原雅子)
自分こそが絵に描かれるものとして相応しい、とどんどん登場してくるのですが、もう、最後は何が何だか分からない状態になり…だけどもそんな状況でもガハクは絵をかきあげます。出来上がった作品を見て、子供たちにこれは何を描いたものかな?とクイズしながら楽しめました。(ままmamaママさん 40代・埼玉県 女の子11歳、女の子7歳、男の子5歳、女の子2歳)
【情報提供・絵本ナビ】