[BOOKデータベースより]
おじいちゃんの絵日記で読む「戦争」と「昭和の生活」。戦争を生き抜いた91歳の「少年」の絵日記をめぐる物語。Twitterで話題、実在のマンガ日記で読める昭和の日本と戦前・戦中・戦後!小学館児童出版文化賞受賞作家、最新作。
伊予の宇和島よいところ―1931〜1943(日本にいるおじいちゃん;十二歳の絵日記;海と港と船と母)
欲しがりません、勝つまでは―1944〜1945(おじいちゃんへの手紙;川べりの通学路;二冊目のスケッチブック;飛行機乗りにあこがれて;まじめな軍国少年 ほか)
列車内には、学校や職場へ行こうとしている人が乗り合わせていた。
突然、「ダダダダーン」という爆音が鳴り響いて、窓から外を見ると、アメリカ軍の飛行機が間近まで迫ってきているではないか。
操縦席のパイロットの表情まで見えるほど、爆撃機は近くにいる。
明らかに、僕らの乗っている列車を攻撃しようとしている。
このままでは死んでしまう。
反射的に、列車から飛び降りた。
(本文より)
*****
「軍国少年って、おじいちゃんのこと……?」ぼくはページをめくる手を止めて、ひとりごとをつぶやいた。軍国ということばと、優しいおじいちゃんがうまく結びつかない。祖父の絵はとてもユーモラスで、川滝少年はとても可愛くて、列車通学のきびしさも、剣道の時間の痛い話も、すべては笑い話のように読めてしまう。でも、このとき祖父は「まじめな軍国少年」だったのだ。(本文より)
いつだったか、日本の父から届いた小包をあけてみると、そこに何冊かのスケッチブックが入っていました。そのうちの二冊がこの作品に登場するスケッチブックです。父の戦争体験について、少しは知っていたものの、くわしいことは何も知らなかったので、スケッチブックに描かれている漫画を見て、また、父の書いた文章を読んで、私はとても驚きました。こんな大変な戦争を、父はよく生き抜いてきたものだと、感心もしました。けれども、これらのスケッチブックは、長いあいだ、私の机の引き出しの奥で眠ったままになっていたのです。なぜなのでしょうか。私はその頃、戦争にも、平和にも、関心がなかったからです。日本は憲法で戦争を永久に放棄した平和国家なのだから、戦争や平和について、考えたり、悩んだりする必要はない、と思っていたのです。(後書き)
Twitterでバズった小手鞠氏父のマンガ絵日記、91歳が生き抜いてきた戦争の記憶と記録が漫画でつぶさに表現されている当時のスケッチブックと、その内容から創作された祖父と孫の物語。
戦前戦中戦後、60頁の絵日記を掲載し、戦争だけでなく昭和の懐かしい風俗も味わうことができる資料としても貴重な一冊。
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この物語はフィクションでありながら、著者の父親がスケッチブックで描いた戦争体験を掘り起こしていくルポルタージュでもあります。
父親が少年時代に体験した戦争を追体験しながら、戦争と平和を考える、著者にしかできない空間を、一緒に体感することにとても大きな意義を感じました。(ヒラP21さん 70代以上・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】