[BOOKデータベースより]
1 設計論の背景
2 設計の複雑化とシステムという考え方
3 システムの構造と設計問題の形式
4 設計における情報の表現と処理
5 ユーザーの視点から広がるシステムの価値
6 信頼性の数理とシステムの安全性
7 生産の工程から考えるシステムの経済性
8 ライフサイクルから考えるシステムの価値
9 システムとしての経済性と経営の課題
10 設計問題における類型
11 問題解決とその技法
12 設計という問題解決とそのプロセス
13 設計プロセスの管理
14 設計のための技法とその体系
15 システムの規模と構造の転換
16 創造的な設計とその進め方
17 社会と技術を統合する設計
斬新な製品やサービスをつくり出していく上で,新たな技術はその直接的なトリガーとして不可欠であるが,そのようなトリガーだけではイノベーションは生まれない。さまざまな技術要素やシステムを全体像に統合していく設計の役割がますます重要になってきている。本書は,その先の将来を展望しつつ,関連分野の技術者や研究者,学生のみならず,設計に関心を持つさまざまな人々に向けた,システムズイノベーションの時代の羅針盤を意図して,斬新な製品やサービスのための設計の考え方や技法,それらを支えていく学術を系統立てて包括的に論じている。
元来,設計とは,「計を設ける」の意であり,その場合の「計」は「はかりごと」であって,実現が難しいことの実現に向けてその方策や方法を考案することを意味する。社会や生活がさまざまな機械によって支えられるようになっていった近代以降,機械をつくり出すための計画を描き出すことが,狭義ながらも,「機械設計」と称されるようになり,社会や生活の成熟,科学技術の進展や細分化などに呼応しながら,機械が大規模化し複雑化していく中で,設計の射程は広がっていき,機械という範疇を超える普遍的な「工学設計」へと,さらに,社会や生活における価値をも考える「製品設計」へと進展し,加えて,サービスや経験にも関わるようになってきた。また,昨今では,イノベーションの要請のもと,各種のシステムを組み合わせ折り重ねて構成する超システム(システムズ)の総合的な設計も重要になってきている。本書は,一連の背景も踏まえつつ,以下のように構成している。
第1章では,設計やそれを支える設計工学の意味や意義を歴史的な経緯も含め概説する。
第2章と第3章では,設計を普遍的に考えていくためにシステムという考え方を導入し,大規模で複雑な対象をシステムとして理解したり操作したりしていくための基本を導入する。また,第4章では,設計が情報処理として進められることを受けて,モデルと計算についての要点を整理する。
第5章から第9章では,設計の優劣を評価する視点として,価値とその広がり,信頼性と安全性,生産の工程,ライフサイクル,経営の課題について考える。
第10章から第14章では,設計問題の形式や最適性に関する性質を整理した上で,問題解決の進め方と設計における要点,設計活動の管理について論じていく。また,設計のための技法を計算機援用設計技術に重点を置きながら横断的に取り上げる。
第15章から第17章では,イノベーションを切り口に据えて,大規模で複雑なシステムを設計していく際の論点,創造的な設計のあり様や進め方についての論点を展開した後に,社会と技術の関係とそのもとでの設計の役割についての展望を論じる。
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