ハイデッガーとギリシア悲劇

学術選書　１１１

京都大学学術出版会
秋富克哉　

• 価格: 2,200円（本体2,000円＋税）
• 発行年月: 2023年06月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784814004775

内容情報

[BOOKデータベースより]

哲学者のギリシア悲劇論と言えば、アリストテレス、ニーチェのものが知られているが、本書は、ハイデッガーのギリシア悲劇論という、従来ほとんど取り上げられていない主題を論じる。主著『存在と時間』における背景から、講義録や覚書き、さらに近年注目の「黒表紙のノート」までをもとにこの主題に接近し、ハイデッガーの思索の道程を解明するとともに、ギリシア悲劇が有する哲学的、今日的意義を問う。

序　問題の所在―なぜギリシア悲劇なのか
第１章　歴史、運命、悲劇
第２章　アイスキュロス解釈―『縛られたプロメテウス』
第３章　ソポクレス解釈（１）『オイディプス王』
第４章　ソポクレス解釈（２）『アンティゴネ』
第５章　ディオニュソスをめぐって
第６章　ニーチェにおける「悲劇」
第７章　存在の問いと「悲劇」―歴史的運命としてのニヒリズム
結　問題の射程―改めて、今なぜギリシア悲劇なのか

[日販商品データベースより]

哲学者のギリシア悲劇論と言えば、アリストテレス、ニーチェのものが知られているが、本書は、ハイデッガーのギリシア悲劇論という、従来ほとんど取り上げられていない主題を論じる。主著『存在と時間』における背景から、講義録や覚書き、さらに近年注目の「黒表紙のノート」までをもとにこの主題に接近し、ハイデッガーの思索の道程を解明するとともに、ギリシア悲劇が有する哲学的、今日的意義を問う。