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[BOOKデータベースより]
学校は、子どもを未来に打ち出す発射台!「個別化された学び」の特徴は「声」「共創」「他者との共同構築」「自己発見」。
第1章 生徒自身が道を切り開けるようにする
[日販商品データベースより]第2章 七つの要素が生徒主体の学びを可能にする
第3章 終わりを意識してはじめる―目標と探究・アイディアの発想
第4章 生徒が分かったことやできるようになったことを発表する―学習課題、発表の対象、評価、学習パフォーマンスの蓄積について
第5章 個別化された学びは、どのように見え、聞こえ、そして感じられるのか―学習指導計画
第6章 フィードバックで生徒の学びを促進する
第7章 個別化された学びの文化をつくり出す
効率偏重の一斉授業を脱却し、学びを個別化するといっても、何から始めたらいいの?…
そんな先生方におくる最良の指南書
同じ年齢の子どもたちが、教室という一つの場に集まり、全員が決められたことを同じように学ぶ。そんな工場のような効率偏重の仕組みが、実は学校教育にはそぐわないということに、私たち教員はずっと気づいていたのではないでしょうか? 変化と不確実性の時代の中で、日本の教育も少しずつ変わりはじめ、徐々に「個別化された学び」に類する取り組みや実践が各地で広がり始めているようです。
ところが、実際に「個別化された学び」の時間を提供しようとしても、少なからぬ生徒が「何にどう取り組んだらいいか分からない」と戸惑ったり、やる気が感じられなかったり、表面的な調べ学習で満足してしまったり、ということも起きているのではないでしょうか? そして、教師の側も、そもそもそのための時間や仲間をつくる難しさを抱えていたり、実施するための方法がわからずに躊躇したりしている方も多いかもしれません。
実際のところ、「個別化」しただけで子どもたちが学びに向き合えるようになるかというと、必ずしもそうではありません。というのは、「個別化された学び」を本当の意味で実現していくためには、その基盤として、カリキュラムの探求だけでなく、教師と生徒の関係性、環境、フィードバック、そして本書の大事なテーマでもある「思考の習慣」を育んでいくことがとても重要だからです。この「思考の習慣」は、「身につけなさい!」と声をかけるだけでは身につくものではなく、まずは教師自身がモデルを示しつつ、小さなステップを積み重ねながら、教室の中で少しずつ育んでいくものです。
本書は「個別化された学び」を本当の意味で実現させるための「思考の習慣」をどのように育んでいくか、その第一歩を踏み出す、そんなきっかけとなる一冊です。(田中理紗 私立かえつ有明中高等学校サイエンス科・プロジェクト科主任)