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研究叢書 556
和泉書院 揚妻祐樹
点
明治20年代以降の文章を、文章の動態である“語り”と静態である“語法”との両面から論じる。文章を論じる際には、社会的に行われている文章と、個々人が創造する文章とを分けて考察をするのが普通の考えであった。和文体、漢文訓読体などは社会的な文章のスタイルであり、二葉亭四迷、尾崎紅葉などの文体は個人の文体であると見なされるのである。しかしこのように考えてしまうと、明治20年代以降の「表現苦時代」(坪内逍遙)の中で、書き手たちが表現の何に苦慮し、その成果を後進の書き手が受け継ぎ、新たな文体を確立してきたか、見えなくなる。E.コセリウの考える通り、言語の使い手は同時に言語の創造者でもあると考えてこそ、この問題はクリアできると考える。
序章 研究の観点と全体の概要第1編 文章とは何かについて、及び本書の研究対象と研究方法(文章論序説(1)―言語表現における「成り下がり」について;文章論序説(2)―文化としての言語(コセリウに寄せて) ほか)第2編 尾崎紅葉の語りと語法(尾崎紅葉の文章観―“隠形”と“顕形”の狭間で;尾崎紅葉『多情多恨』の語りと語法(1)―語りの性格 ほか)第3編 偶然確定条件(条件表現から見た「語り口」の問題―三遊亭円朝の人情話速記本を資料として;文体面から見た偶然確定条件の諸相―落語SPレコード・『夢酔独言』・尾崎紅葉の言文一致体小説を中心に ほか)第4編 その他の語りと語法、及び文章観について(語りと語彙―二葉亭四迷訳『あひゞき』初訳・改訳間の自立語対照;時代小説におけるノデアッタ・ノダッタ ほか)第5編 結論(全体のまとめ;補説 語りと時間表現)
明治20年代以降の文章を、文章の動態である〈語り〉と 静態である〈語法〉との両面から論じる。二葉亭四迷や尾崎紅葉などの小説家たちが如何なる表現世界を切り開き、言語の創造者となったのかを考察。
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[BOOKデータベースより]
明治20年代以降の文章を、文章の動態である“語り”と静態である“語法”との両面から論じる。文章を論じる際には、社会的に行われている文章と、個々人が創造する文章とを分けて考察をするのが普通の考えであった。和文体、漢文訓読体などは社会的な文章のスタイルであり、二葉亭四迷、尾崎紅葉などの文体は個人の文体であると見なされるのである。しかしこのように考えてしまうと、明治20年代以降の「表現苦時代」(坪内逍遙)の中で、書き手たちが表現の何に苦慮し、その成果を後進の書き手が受け継ぎ、新たな文体を確立してきたか、見えなくなる。E.コセリウの考える通り、言語の使い手は同時に言語の創造者でもあると考えてこそ、この問題はクリアできると考える。
序章 研究の観点と全体の概要
[日販商品データベースより]第1編 文章とは何かについて、及び本書の研究対象と研究方法(文章論序説(1)―言語表現における「成り下がり」について;文章論序説(2)―文化としての言語(コセリウに寄せて) ほか)
第2編 尾崎紅葉の語りと語法(尾崎紅葉の文章観―“隠形”と“顕形”の狭間で;尾崎紅葉『多情多恨』の語りと語法(1)―語りの性格 ほか)
第3編 偶然確定条件(条件表現から見た「語り口」の問題―三遊亭円朝の人情話速記本を資料として;文体面から見た偶然確定条件の諸相―落語SPレコード・『夢酔独言』・尾崎紅葉の言文一致体小説を中心に ほか)
第4編 その他の語りと語法、及び文章観について(語りと語彙―二葉亭四迷訳『あひゞき』初訳・改訳間の自立語対照;時代小説におけるノデアッタ・ノダッタ ほか)
第5編 結論(全体のまとめ;補説 語りと時間表現)
明治20年代以降の文章を、文章の動態である〈語り〉と 静態である〈語法〉との両面から論じる。二葉亭四迷や尾崎紅葉などの小説家たちが如何なる表現世界を切り開き、言語の創造者となったのかを考察。