内容情報
[BOOKデータベースより]
[BOOKデータベースより]
りんごは、どこからきたの?迷いこんだ庭には、見たことのないりんごがいっぱい。画家nakabanがあざやかに描く、食べ物の過去・今・未来をもっと知りたくなる絵本。
[日販商品データベースより]大好きなりんごの木を育てているトラタ。鳥を追いかけて、りんごが実り輝くふしぎな庭に迷いこみます。「わっ、すっぱい」かじったりんごは、今ではめずらしい古い種類と知ります。次の日トラタはまた庭へでかけますが……。おいしいってなんだろう。食べものの過去・今・未来をもっと知りたくなる、あざやかで美しい絵本。





















絵本を開き、見返しに並んでいるのは、見たことのない、でもとても魅力的なりんごの絵。いったいどんなお話が始まるのでしょう。トラタのもとにおじさんから届いたのは、りんごの苗と図鑑です。りんごが大好きなトラタは、ベランダで苗を育て始めます。「はやく、おおきくなあれ」夏になった頃、小さな赤い実をくわえた鳥がベランダにやってきて、トラタをじーっと見つめると、そのまま飛んで行ってしまいました。気になったトラタは、その後を追いかけます。町はずれまで来て、さらにしばらく行くと、そこにあったのはたくさんのりんごの木! トラタは草の上に落ちたりんごを拾い、かじってみます。「わ、すっぱい」それは、お店で売っているりんごとは全くちがう味がして……。迷い込んだのは、画家nakabanさんが色鮮やかに描き出す、不思議な庭。そこにあったのは、かつてはあった、古くてめずらしい種類のりんご。まっ黒りんごに細長りんご、しましまりんごにバラの花のような香りがするりんご。甘くも食べやすくもない、その味はトラタが知らないものばかり。けれどとても心惹かれるのです。それは本物だったのか、幻だったのか。おいしいってなんだろう、良いりんごってあるのかな。これからりんごはどうなっていくのだろう。絵本の中で体験をしながら、りんごの過去や未来について、思いを馳せてみたくなるのです。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
思いのこもった作品だと思います。
日ごろ口にするりんごにもいろんな品種があるのですが、どれも人間が品種改良して、口に合うように作ってきたものだと知りました。
トラタが目にした幻のりんご園にあったのは、野生のりんごだったのでしょう。
人はいろんな可能性を持っていて、努力によって美味しいりんごのように姿を変えていくのだと、語りたいのでしょうか。
ちょっと読み取ることは難しいように思えるのですが。(ヒラP21さん 70代以上・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】