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日本はますます生きづらい国になっている!いったいなぜなのか?本書は、これを生み出す強い同調圧力の根底にある「世間」を解析し、近年「世間」が肥大化し、社会が消滅していることを暴き出す!
1 同調圧力をかけてくる「世間のルール」―日本の「息苦しさ」の根底にあるもの(同調圧力の根源にある「世間」;「お返し」ルールは相手に重い心理的負担を負わせる ほか)
2 日本は同調圧力の陳列室になった―新型コロナ禍があぶり出したもの(「法のルール」に頼る欧米、「世間のルール」に頼る日本;日本特有の「コロナ感染者差別」のワケ ほか)
3 「小室さんバッシング」の意味するもの―天皇制をめぐる同調圧力(エスカレートする「小室圭さんバッシング」;何はともあれ、まず謝罪を求める「世間」 ほか)
4 若者のあいだに蔓延する「宿命主義」の気分―「世間」の肥大化と社会の消滅(「親ガチャ」の根底にある「宿命」というコトバ;“後期近代”の高原期に生きるということ ほか)
5 自暴自棄による「ヤケクソ型犯罪」をめぐって―「死刑になりたい」という奇妙な動機(“後期近代”への突入と「ヤケクソ型犯罪」;「附属池田小事件」における「宿命主義」の登場 ほか)
日本は同調圧力の強い国である。日本人はいつもお互いのことを気にし、調和を重んじる関係性を築こうとする。これを同調圧力と定義する。
2020年以来3年にわたり風景を一変させた新型コロナウイルスパンデミック。確かにコロナ禍は一種の「非常事」であるといっていいので、日本以外の国でも大なり小なり同調圧力はあった。しかし、他国ではまったく見られなかった「自粛警察」や「マスク警察」のひどさは世界的にみても突出していた。また、小室さんバッシングややけくそ型犯罪など、異様な社会に変化している。
いったいなぜこんなヒドイことになったのか。その原因を「社会」が縮小し「世間」が肥大したから、と考察する。
同調圧力は1998年あたりをターニング・ポイントにして大きく変化し、このころから「息苦しさ」や「閉塞感」を強めてきた。その背景を後期近代に突入した日本という概念から分析、世間の肥大化を阻止し社会を取り戻すための、具体的方策まで言及。
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