[BOOKデータベースより]
三遊亭円朝や三遊亭円遊、快楽亭ブラック、談洲楼燕枝などの噺家による落語から、明治期の物語の様相や「人情」の語られ方を読み解く。小説が落語に翻案されるプロセス、物語がメディアを越境する諸相を分析し、日本近代文学研究、アダプテーション研究の新たな地平を示す。
序章 落語の近代―アダプテーションの視点から考える
第1部 人情噺と怪談噺のあいだ(「人情」を語る怪談―三遊亭円朝「怪談 牡丹灯籠」;「幽霊」と「神経病」―三遊亭円朝「真景累ヶ淵」;「見えがたきもの」を見えしむる―三遊亭円朝「怪談乳房榎」)
第2部 落語と小説のあいだ(メロドラマの翻案―三遊亭円朝「錦の舞衣」;小説を落語にする―三遊亭円遊「素人洋食」;講談・落語・小説の境界―快楽亭ブラック「英国実話 孤児」;落語を「小説」化する―談洲楼燕枝「西海屋騒動」)
第3部 「人情」と言文一致(翻訳と言文一致との接点;『源氏物語』と坪内逍遙の「人情」論;キャラクターからの離脱―坪内逍遙『小説神髄』「小説の裨益」「主人公の設置」)
三遊亭円朝の「怪談 牡丹灯籠」「怪談乳房榎」などから、明治期の物語の様相や「人情」の語られ方を読み解く。そこから小説が落語に翻案されるプロセス、物語がメディアを越境する諸相を分析し、日本近代文学研究、アダプテーション研究の新たな地平を示す。
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