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[BOOKデータベースより]
総論 簡牘に書かれた律令
[日販商品データベースより]第1章 中国古代の律令と習俗―『日書』に見える「亡」と「盗」
第2章 秦漢時代の『日書』と吏人
第3章 漢代を遡る奏〓―中国裁判における審級制の起源
第4章 里耶秦簡の治獄について
第5章 里耶秦簡の郷里吏について
第6章 尹湾漢簡の県吏と郷里吏
第7章 秦漢時代の戸籍について
第8章 岳麓書院蔵秦簡『関市律』を得て
第9章 稿本の怪―『楊熊合撰水経注疏』稿本と傳斯年
附 簡牘釈文の文字異同をめぐって
【後 記 より】
本書は、ここ一〇数年の間で学会誌・論文集等に発表した論文を中心としている。これまで関心を持ってきた分野については、『中国古代の聚落と地方行政(汲古叢書三三)』汲古書院、二〇〇二と『中国古代の律令と社会(汲古叢書七八)』汲古書院、二〇〇八とで、一応の纏めを行ってきたが、本書に収録した小文は、この両書と関連する課題であり、機会を得て両書を補完したものである。
最近は中国の経済発展も関わり、引き続き大量の簡牘が地下から出土し、学界に活気をもたらしてくれている。本書中、第九章を除く各章は、これら簡牘を中心に、これまでの課題を補完したものであり、従来の研究テーマとの関係で、「律令」と「地域支配」との両語を用い、本書書名を『中国古代の律令と地域支配』とした。
第九章は、中央大学大学院文学研究科の演習で、在職中、長年、『水経注疏』を読んできて、中国各地の地域社会を意識する上で、『水経注疏』からは大きな恩恵を蒙ってきた。このため『水経注疏』に関係する一文は、簡牘を中心とする本書において、簡牘と直接関係することはないが、中国の「地域支配」を理解する上で必須の課題と考え、『水経注疏』出版に至る経緯を扱った本章を、巻末に入れることとした。