[BOOKデータベースより]
「植松聖」は「私たちの生きているこの社会」からどうして現れてきたのか。事件が深層で問いかけるものは何か。「戦争と福祉と優生思想」を主題に、徹底した考察を加えた、著者最大の野心作。
プロローグ 植松被告の短い手紙から読み解く三つのこと
第1部 戦後福祉の「宿痾」
第2部 裁判はなぜ「植松独演会」になったのか
第3部 「植松聖」という深層へ―彼はなぜ「孤独」だったのか
第4部 その後―戦争とテロルと「植松聖」たち
エピローグ 植松死刑囚に送った父親の「手記」
「津久井やまゆり園事件」を歴史・犯罪論的にみたとき、「戦争と福祉と優生思想」という主題が現れる。
第1部として、事件の起きた「重度知的障害者入所施設」が戦後福祉の宿痾であることを歴史的に論じる。
第2部では、裁判がなぜ「植松独演会」と称されたのかを、刑事事件の形骸化の問題として描き出す。刑事事件を長年取材してきた著書による、供述調書や傍聴記録の分析は秀逸。
第3部は、「植松聖」を時代のシンボリックな存在と見立て、津久井やまゆり園事件が私たちの生きているこの社会からどうして現れてきたのかを記した「犯罪論」。永山則夫事件から50年。犯罪の質が経済的な動向、新自由主義や合理化の流れのなかでいかに変容してきたかを記す。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 年金暮らし ひとり老後のお金と手続き 税理士・社労士が教える最善の暮らし方Q&A大全
-
価格:1,848円(本体1,680円+税)
【2025年01月発売】
- 年金暮らしでも生活が楽になる税理士・社労士が教える賢いお金の使い方Q&A大全
-
価格:1,848円(本体1,680円+税)
【2023年04月発売】
- 木村敏と中井久夫
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2014年09月発売】
- 人と社会
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2008年09月発売】
- アメリカ型福祉国家の形成
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2013年06月発売】