背の川

思潮社
北畑光男　

• 価格: 2,640円（本体2,400円＋税）
• 発行年月: 2022年11月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784783745143

内容情報

[BOOKデータベースより]

飢餓、戦争、業。あらゆる苦を背負って川は流れ、その長い旅路の果てに一条の光が指す。第１０詩集。

１（喉の川；流氷のかけら；背の川；アインシュタインの川；宮大工の声　ほか）
２（母ちゃんの指；あめふりばなっこ；不明の蝶；カブトムシ；現代の鶴　ほか）

[日販商品データベースより]

天の川に向かって流れる
たくさんの願い
たくさんの祈り
小さな帆を立てて魚たちの行列は銀河の中心へと進む
（「アインシュタインの川」）

「主語を探し／わたくしはもう一人のわたくしに問い返す／喉の川の奥へと呑みこんでしまうたくさんのわたくし／鳥に啄まれ／蔓と皮だけがさむい風に吹かれ」（「喉の川」）。飢餓、戦争、業。あらゆる苦を背負って川は流れ、その長い旅路の果てに一条の光が指す。第10詩集。