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- 〈転生〉する川端康成 2
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価格:3,850円(本体3,500円+税)
【2024年03月発売】
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【2024年03月発売】
[BOOKデータベースより]
優れた小説家は何度でもよみがえる。没後50年。川端文学を読み直し、新たな意味を持つものとして生まれ変わらせるために。付・川端康成“転生”作品年表。
1 引用・オマージュによる“転生”(恩田陸・梶井基次郎 オマージュの照らしだす力―総論にかえて;松本清張 “転生”する「伊豆の踊子」―松本清張「天城越え」とトラベルミステリ;福永武彦 雪と鏡と二人の女―『雪国』と『死の島』を結ぶフィクションの文法 ほか)
[日販商品データベースより]2 現代作家と川端康成の“対話”(極悪について;川端康成と立原正秋と「通」;単なる比喩でないような空虚)
3 作家の“交流”/作品の“変異”(中里恒子 「生涯一片山水」の覚悟/「夢幻の如くなり」―中里恒子における川端康成、或いは川端文学;瀬戸内寂聴 川端を語りつづけた寂聴の京―冬の虹がむすぶもの;大庭みな子 “記憶”の揺らぎをいかに描くか―大庭みな子と川端康成 ほか)
優れた小説家は何度でもよみがえる。
大正から戦後にかけて活躍し、『雪国』や『伊豆の踊り子』をはじめ、かずかずの作品を世に送り出してきた小説家・川端康成(1899-1972)。その作品だけでなく、日本で初めてノーベル文学賞を受賞した作家として、現代においても高い知名度を誇ります。
「美的」・「抒情的」・「伝統的」といった固定的な、古めかしいイメージで語られがちな川端の文学作品ですが、しかし、彼の小説の受け止められ方は一様ではなく、後代の作家の創作にもさまざまなかたちで刺激をもたらしてきました。いったい川端の何が多くの作家たちを刺激しつづけるのでしょうか。
本書ではとりわけ後代の作家らによる川端文学の引用・オマージュの世界をたどります。それらを通じて川端のイメージが従来のものであることを再認識することもあれば、意想外の受けとめられ方をされてきたことも見えてきます。
川端の文学がいかに作家たちによって創造的に受容され、創作の源になったか。本書を通じて新たな意味を持つものとして生まれ変わる川端と後代の作家らによる文学作品を読み直します。
執筆は、仁平政人/原善/藤田祐史/西岡亜紀/三浦 卓/根沢紀子/李 雅旬/平井裕香/見田悠子/坂元さおり/李 哲権/深澤晴美/大石征也/畑早希/東雲かやの/菅野陽太郎/熊澤真沙歩/奥山文幸/谷口幸代/崔 順愛/高橋真理/杉井和子/青木言葉/永栄啓伸/長谷川 徹/内田裕太/劉 東波/原田 桂/田尻芳樹/李 聖傑/姜 惠彬/恒川茂樹/小池昌代/小谷野 敦/乗代雄介
【川端文学のオマージュ・引用やアダプテーションは、固定した川端のイメージをなぞり補強することもあれば、川端作品の持つ意想外の特性を照らし出すことも、あるいは批評的に変形することを通して、その潜在的な可能性を浮かび上がらせることもある。いずれにしても、これらは川端の文学をただ一方向的に受容するものではなく、それぞれの文脈のもとで(また多様なファクターとのかかわりのなかで)作り変え、生まれ変わらせるものに他ならない。そして、このような川端文学の多様な〈転生〉のあり方に光をあてることは、現代の文学・文化における「川端康成」の位相を捉え直し、また川端作品を新たに再読する視点を得ることにもつながると考えられる】……「はじめに」より
■本書の特徴
▼川端康成の文学がいかに後代の作家の創作の源になったか、各作品を徹底分析。
▼巻末には「川端康成〈転生〉作品年表【引用・オマージュ編】」を収録。
■本書で取り上げられた川端作品
雪国、伊豆の踊り子、心中、叩く子、片腕、美しさと哀しみと、虹いくたび、古都、山の音、弓浦市、死者の書、眠れる